− 第9回 −
8月 ランタオピーク踊る=ランタオピーク南稜 (2008年8月4日公開)
ランタオピークのそもそもの意味は「割れた頭」だ。北から、東から、西から眺めても頂上はいかつい2つのピークに分かれている。
それが南側は違うのだ。その姿を記録したくて、真夏の目も眩むほどの暑い日に南稜の外れで夏の饗宴に立ち会った。しかし、東の谷筋からひっきりなしに雲が湧き、ランタオピークはなかなか姿を見せない。雲は流れるのではなくまさに自ら紡ぎ、自らまとっていた。ほぼ2時間待った。もう帰ろうと思いかけた時、突然雲がはじけて、思いもかけず端正なピラミッドピークが現れた。怪物然とした山のダンディーな表情だった。
写真・文: 金子 晴彦











