− 第5回 −
普及率110%!もうひとつのケータイ先進国"台湾"
「コミュニケーション重視のユビキタスライフを謳歌するタイワニーズ」
台湾では中古も人気、カスタマイズはもはや当たり前

電脳街「光華商場」
ではコミュニケーションツールとして、浸透しているケータイを台湾の人々は、どこでそのように入手しているのだろう。新製品は、キャリアやメーカーが運営する直営のケータイショップで購入することが多いようだが、タイワニーズの多くは、台湾の秋葉原とも言われる「光華商場」などの電脳街に訪れる。
高架橋下に位置する「光華商場」は2フロアに専門店が約120入居。1階(半地下状態)は主にCD、ビデオCD、DVD、ゲーム、コミック、古本の店が多く、狭い通路に人が押し寄せている。また2階部分はPC、パーツ、周辺機器、ケータイ、デジタルグッズ、サプライ用品、CD-Rメディア類を扱う専門店が営業している。小さな店が軒を連ね、ケータイや関連グッズが所狭しと売られている。

中古のケータイを販売するケータイショップ
日本では中古ケータイは、二束三文、もしくはタダのため、特殊な目的以外の活用はほとんど行われていない。しかし、台湾では中古のケータイは、新品同様人気の商品だ。ケータイのカスタマイズグッズと一緒に、中古ケータイがショーケースに並んでいる様は圧巻だ。
気になるものがある場合は、店のスタッフに声をかけると気軽に見せてくれて、価格を教えてくれる。

ケータイパーツを販売するグッズショップ
また、電脳街や若者で賑わう露店で目に付くのが、ケータイ用のオリジナルカバーや装飾などのカスタマイズグッズだ。日本でもペイントをはじめ、ケータイのカスタマイズをしている人はいる。最近では純正のカスタムジャケットも販売され、自分の好みにあったケータイを持ちたいユーザから支持を集めている。
しかし、台湾では中古のケータイのカスタマイズは、ずいぶん前から当たり前だ。純正だけでなく様々なメーカーや機種のカバーやキャラクターもの、防水、防塵などの機能別まで想像を絶する種類のカスタマイズパーツが店中にひしめいている。

淡江大学大学院生李杰宏氏
淡江大学大学院の李杰宏氏は、ケータイの利用について次のように語っている。
李:台湾では、ケータイの新規契約時にSIMロック(SIMカードが交換できない)がある代わりに端末価格が割引されます。それでもケータイの価格は決して安くありませんから、SIMカードを含む中古ケータイ市場の人気は依然として高いのが特徴です。一方、SIMカードを自由に交換できる機種もありますが、これも端末だけを自由に販売することができるため、安く端末を購入したい人のニーズとマッチして中古市場が成り立っています。
その代わり、中古の端末も自分なりのカスタマイズなどで、オリジナリティを付けたり、見た目を良くする工夫は惜しみません。新品の場合でも個性を主張するための装飾や、中古で販売する際に高値で売れるよう端末を大切に扱うためのカバーなどカスタマイズの方法や目的も人それぞれです。
最初は、安い中古ケータイを購入して、その後新品に買い換える人も多いようです。また、キャリア別に複数のケータイを持っている人もいます。固定電話の通話料金が安いため、私は家では固定電話を、外出する時だけケータイを利用するなどの使い分けをしています。回りの友人も複数のキャリアやPHSを使い分けたりしているようです。PHSは端末価格や通信料が安い上、機能はGSM以上のものがあります。台湾ではPHS人気は当分続きそうです。最近は、PHSとGSM両方の電話番号が利用できるデュアル端末も発売されており、PHSがカバーされていないエリアや国際ローミングの利用が多い人に人気です。
日本のDocomoと提携して同じサービスを提供しているキャリアもありますので、iモードも利用可能ですが、サービスというより「日本製の高機能端末」に興味ある人に人気があるようで、サービス自体はあまり話題になっていません。各キャリアはサービスや端末の豊富さで差別化を図りたいようで、デジカメ内蔵ケータイで写真を取り、MMSで送信、シールに印刷するサービスは日本でも御馴染みのものが、台湾でも注目されています。

ケータイ用ワイヤレスヘッドセット
また、ケータイ本体のカスタマイズだけでなく、とにかくタイワニーズはアクセサリ好きのようだ。というのもケータイショップのいたるところにワイヤレスのヘッドセットやケータイケースなどが販売されているのだ。日本では、ワイヤレスのイヤホーンやヘッドセットなどは、罰則が伴う車中での利用が主だったものだ。実際、滞在中も街中を足早に歩くビジネスマンがワイヤレスのヘッドセットで通話しているのを見かけた。もちろん、これはかなり行き過ぎた人に限るとの印象ではあったが…。











