− 第25回 −
「食」への関心の高まりに応える
〜フードビジネスにおけるIT化〜
店舗のPOS情報を連携し空席情報を発信
NECインフロンティア株式会社
国内営業事業本部 流通営業事業部
POS営業推進部長 齋藤弘徳氏
酒井氏からの相談を受けたのが、NECインフロンティア 国内営業事業本部 流通営業事業部 POS営業推進部長の齋藤弘徳氏だ。同社は、NECグループでIPテレフォニー事業の中核を担う企業だが、POSの分野にも強く、外食産業向けPOSシステムでは40パーセント以上のシェアを持っている。
「当社のPOSシステムは通常のレジ機能だけでなく、オーダー内容や今そのテーブルがどのような状況にあるのか、といったことをテーブルごとに管理するフロアマネジメント機能も備えています。
お店の中が今どういう状態になっているかが、POS端末一つあれば分かるわけです。しかし、私たちのシステムは酒井さんのところとは逆に、外部に対してのソリューションは持っていません。そこでお互いの強みを持ち寄って、内にも外にも強いシステムを一緒に開発していくことになりました」
NECインフロンティアのPOSシステムとニューロンのEPARKシステムを連携させることにより、POSシステム側の店舗情報(特に空席情報)をリアルタイムに会員の携帯電話に発信できるようにしたのが、2007年4月から提供している「外食店空席情報・予約システム」である。
各店舗にあるPOSのデータは、リアルタイムにサーバに送られ、携帯電話会員からのアクセスがあれば、各店舗の情報を発信できるようになっている。そこで会員は、希望する店のテーブルの空き具合を確認。その場で予約を入れられる。
現在は、このシステムのバリエーションとして、ガソリンスタンドの稼働状況の情報提供システム、カラオケボックスの空き部屋情報提供システム、あるいは地図情報と連動した外食店の空席情報提供システムなどの開発にも着手している。
「国内には今、70数万店の外食店があるといわれています。このうち私たちのPOSシステムが導入可能な店舗は13万店くらいあると思っていますので、このような様々な付加価値をプラスしながら、市場をさらに開拓していく計画です」と齋藤氏。
「食」の安心・安全にさらに注目が集まる
食事は誰もが生きていくうえで取る必要があるものだ。だからこそ、1日3回の食事を少しでもおいしく、楽しいものにしたい。
2008年に入って「食」の話題は、安全・安心に関するものが大きい。食に対して不信感を募らせるだけでは、何も解決していかない。食の安全・安心を守るためのITの仕組みを構築していくことも、問題解決に資するはずだ。
(2008年3月17日公開)











