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業界が変わるビジネストレンド

− 第22回 −

子どもたちを取り巻く環境は、ITでどのように変化しているのか
〜教育ビジネスにおけるIT化を探る〜

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セキュリティだけでなく学習指導でも積極的にITを活用

電子情報ボード

電子情報ボード

 また、立命館小学校では、学習指導にもITが活用されている。例えばその一つに、各教室に設置された電子情報ボードがある。パソコン、プロジェクタ、電子情報ボードを組み合わせ、児童が常に学習に集中できるような工夫が様々なところでなされている。

 「従来のホワイトボードとマーカーに加え、教員は手づくりで電子教材を作成、適宜それを使いながら授業を進めていくのが、当校の特長となっています。パワーポイントなどのプレゼンテーションツールを使って教材を作成し、データベース化しておけば、校内のネットワークによって共有して使用することができますし、紙ベースの教材などに比べて、保存や修正、加工も容易にできます」

 さらにもう一つ、ITを使った同校の学習指導上の特長として挙げられるのが、年間30単位時間(1単位40分間の授業時間)のロボティクスの時間だろう。低学年では、レゴなどを用いて梃子、歯車、滑車などを自分の手でつくりながら「力・構造」の概念を体験的に学習。1年生からプログラミングも段階的に学んでいくが、3年生以降になると、自ら製作したロボットをプログラムで実際に動かす課題解決型学習を行っている。

 これまで小学校では、大人の発想でこの学年はこのあたりまでだろうと線引きしがちだった。しかし、これによって児童の潜在的能力を引き出せないでいたこともあったはずだ。小学生がコンピュータのプログラミングまでやるといったら驚くかもしれないが、ここではそれが当たり前のように行われ、児童たちは嬉々としてその課題に取り組んでいるのである。



ITによって子どもたちにより良い育成環境を提供する

 さて、ここまで教育ビジネスとITとの新しいかかわりについて述べてきた。

 Z会のSNSに関しては、未成年者が主に利用する会員制コミュニティサイトの事例として総務省も注目。同省のホームページでも紹介されている。子どもたちがネット上でのマナーや、多様な人の価値観を学べるという点でも、付加価値の高いサービスと言えるだろう。

 一方、立命館小学校の登下校情報のメール配信サービスは、子どもたちが確実に登下校しているさまが逐次送られてくるメールで確認できる点で、保護者にとって安心できるものである。

 子どもは家庭や学校生活の中だけで生活しているわけではない。登下校時に使う交通機関や日常的に触れるTV、Webサイトといった各種メディアなど、社会という広い環境の中に生きている。子どもたちをよりよい環境で育てるために、これからもITを使った様々なシステムやサービスが現れてくることは間違いないはずだ。

(2007年7月23日公開)


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