− 第22回 −
子どもたちを取り巻く環境は、ITでどのように変化しているのか
〜教育ビジネスにおけるIT化を探る〜
Z会の雰囲気を肌で感じてもらうことで、新規入会に結びつける
SNSとは、友人や知人といった社会的ネットワークづくりをオンラインでサポートするサービスである。既存の利用者からの紹介がないと参加できないものが多く、クローズドなコミュニティとして信頼性も高い。パルティオゼットの場合は、OBやOGを含むZ会員をはじめ、Z会員に紹介されたり、Z会に資料請求したりした、会員ではない中高生なども利用できるようになっている。
「Z会というと、勉強ばかりやっている人たちの集まりと見られがちです。しかし実際には、遊ぶことも大好きだけど、勉強をやるときにはやるという会員が多い。会員ではない人たちには、パルティオゼットをのぞいて、こんな雰囲気を肌で感じてもらい、自分もZ会でがんばればできるのではないか、と思っていただければうれしいです。
パルティオゼットのコンテンツは、プロフィール、日記、コミュニティなどから成っている。例えばコミュニティでは、勉強法や志望校に関する情報交換だけでなく、そのときどきのホットな時事問題に関して「○○について皆さんどう思いますか?」という投稿がまず寄せられ、そのテーマをめぐって議論が盛り上がることも多い。最近では教育再生会議が発表した「親学」について真剣に語り合う場面が見られたが、これも学習意欲旺盛な若者が集うZ会ならでは、といえる。
またパルティオゼットは、国内で初の中高生を中心としたSNSとして注目を集めている。それだけに、運用に当たっては様々な工夫が盛り込まれている。書き込みはすべて事務局がチェックを行い、著作権侵害の疑いのあるもの、個人情報や試験問題などがあれば削除するのもその一つだ。コミュニティの設立は事務局が行い、ユーザー同士の個人情報の交換もできない仕組みになっている。
「パルティオゼットは、スタートして1年と少しですが、その利用者は1万7000人に上っています。パルティオゼットを利用しているZ会員の8割近くが学年が上がっても引き続きZ会を受講しており、会員の受講継続という点では大きな成果が出ていると思います。さらに、SNSは情報の宝庫ですから、これを分析して商品改良に役立てられればうれしいですね」
さらに2007年2月からは、「Z会ブログ」もスタート。Z会で働くスタッフ、あるいはZ会のOBやOGなどの日記を公開して、Z会へシンパシーを感じてもらうとともに、そこからパルティオゼットへの誘導を図って、ファン層をさらに拡大する努力も引き続き行われている。











