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業界が変わるビジネストレンド

− 第21回 −

ITを活用して来場者にいかに楽しさと感動を提供できるか
〜レジャー・アミューズメントにおけるIT化の最前線を探る〜

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Universal elements and
Universal Studios Japan™ & © Universal Studios.
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 近年になって、仕事と仕事以外の生活の総合的な調和を求める「ワーク・ライフ・バランス」というアプローチが、様々なところで試みられるようになってきた。仕事も大事だが、それと同様に家族や友人たちと充実した時間を過ごす私生活も大切。そのバランスをとりながら、個人個人が持てる能力を最大限発揮していこう、というのがこの新しいムーブメントである。

 このプライベートライフを充実させるために、広い意味での「遊び」が重要なファクターになることはいうまでもない。スポーツやアウトドアライフをはじめ、ホビーの世界も多彩な広がりを見せているし、レジャー・アミューズメントの世界でも多様化が進んでいる。

 そこで今回は、昨年(2006年)10月オープンしたばかりの「キッザニア東京」の取り組みと、日本を代表するテーマパークの一つ、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン™」での携帯電話を使ったテーマパーク業界で世界初の試みをレポートする。



これまで全く例のない子どもの街が2006年誕生した

 まずは、対象は大人ではないが、これまでにない新しいコンセプトのアミューズメント施設として注目されるキッザニア東京を紹介しよう。ここは、医師、消防士、新聞記者、バスガイド、DJなど約70種の体験の中から子どもたちがやってみたいものを選んでチャレンジし、楽しみながら社会の仕組みを学ぶ、「こどもが主役のこどもの街」である。

 キッザニアでは「キッゾ」という通貨が流通していて、お仕事体験をするたびにそのキッゾで報酬を得ることができ、買い物をしたり、サービスを受けたりしたときはキッゾで支払うようになっている。

 運営母体である株式会社キッズシティージャパン マーケティング部長の関口陽介氏は、このユニークな施設について次のように解説する。

 「もともとはメキシコで開発された屋内施設で、その基本コンセプトや運営システムを日本に導入して、2006年10月にオープンしたのがキッザニア東京です。ここは、リアルワールドのほぼ3分の2のサイズでつくられた壮大な『こどもが主役のこどもの街』で、子どもたちは大人になりきってアクティビティ(具体的な仕事や体験)を楽しむと共に、キッゾという通貨を使って経済活動も体験することができるのです。

 このような、子どものためのロールプレイング型エンターテインメント施設はこれまで例がありません。それに、もともと子どもはごっこ遊びが大好きですから、彼らの興味を引かないはずがない。来場者の約45%がリピーターで占められているのは、こんなところに秘密があると考えています」

 子どもたちは大人になれば、何らかの形で仕事をし、生活の糧を得ていかなければならない。これは、自明の理である。そんな子どもたちが、世の中にある職業のバリエーションを知ることは、将来のキャリア形成に向けてとても意義のあることであろう。それも上から教え込むのではなく、自ら体験しながら肌で感じていけるのが、キッザニアの良さである。

 「職業選択に関する子ども向けの本も、いくつか出版されています。しかし、活字で読むのと体験するのとでは、やはりインパクトが違います。キッザニアが、子どもたちが自分のやりたいことを探していくに当たってのきっかけづくりになれば、こんな嬉しいことはないですね」


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