− 第12回 −
ITをフルに活用したニューコンセプトの銀行が次々に出現
〜金融業界におけるIT化の新しいトレンドを探る〜
IT時代の決済インフラを提供するインターネット専業銀行
電子商取引の急拡大、あるいは商品やサービスの提供方法の多様化に伴って、安全で利便性が高く、なおかつ安価な決済手段の必要性が増してきている。このようなニーズの高まりを受け、IT時代の決済インフラの提供を掲げて開業したのが、インターネット専業銀行のイーバンク銀行である。事業開始は、セブン銀行(当時アイワイバンク銀行)と同じ2001年の7月23日である。
その特色をいくつか挙げてみよう。
口座開設は、パソコンや携帯電話を通じて、イーバンクのホームページから24時間行うことができる。専用のアプリケーションを使えばより簡単だ。その際、本人確認書類が必要となるが、カメラ付携帯電話であれば、それで免許証などを撮影し、そのデジタルデータで本人が確認できれば申し込み完了となる。インターネット専業銀行の面目躍如といったところだ。
振込手数料は、イーバンク銀行口座同士であれば無料、他行口座へは一律160円、郵便貯金口座(本人名義口座)へは一律100円となっていて、一般の銀行を利用する場合に比べ、はるかに安価に振込サービスを利用することができる。
また、相手の口座番号を入力することなく、メールアドレス・名前・金額を入力するだけで送金ができる「メルマネ」という画期的なサービスも提供。携帯電話一つあればいつでも、どこからでも、簡単にお金を送ることができるようになっている。
例えば、友だちと割り勘で飲み会をやったときなど、小銭まできっちりと精算するのは面倒なものである。しかし、この「メルマネ」のサービスを使えば、お金を立て替えた人のアドレスにメールを送るだけで、直ちに精算が完了してしまう。
イーバンク銀行株式会社
CS本部 広報部長
永島祐二氏
これまでの銀行にはない、こうしたさまざまなサービスによって、現在、個人・法人合わせて利用は約150万口座に達している。どうしてこのような安価な手数料が実現したのかについて、CS本部広報部長の永島祐二氏は、こう説明する。
「まず、イーバンク銀行の運営自体が低コスト構造になっていることが挙げられます。決済事務は24時間365日、人の手を介することなくコンピュータで処理していますし、支店などの実店舗はありませんから、それだけローコストなオペレーションが可能になるわけです。
さらに、全くの新規から勘定系システムを構築してきましたから、現状で考えられる最新鋭システムを安価に導入できたこと、そのシステムも社内で開発してきたことなども大きいでしょう。最先端のITを駆使したからこそ実現できた、新しいビジネスモデルだと思っています」












