− 第12回 −
ITをフルに活用したニューコンセプトの銀行が次々に出現
〜金融業界におけるIT化の新しいトレンドを探る〜
セブン銀行の新世代ATM
銀行が業務の効率化のためにコンピュータを導入し始めたのは、1960年代のことである。金融ビジネスとコンピュータとの親和性は非常に高く、銀行を利用する側もATM(現金自動預払機)をはじめとして、ITの恩恵は十分に享受している。そういう意味で、金融ビジネスはITを抜きにして語ることはできないが、そのような中でもIT化の新しい動きが起こっている。今回は、ITのパワーを存分に活用することで異業種から金融業界に参入した2つの企業の事例を紹介していくことにする。
金融ビジネスは「情報産業」
1960年代の半ば、預金・為替事務をオンライン化した第1次オンラインシステムが、銀行のIT化事始めである。その後、2次オン、3次オンと進められてきたが、特に3次オンでは、情報系システムが拡充され、ファームバンキングやホームバンキングなども構築されていった。
こうして、「ITの競争力が銀行全体の競争力を左右する」時代になり、巨額のシステム投資が、大手都市銀行の統合再編の引き金を引いたともいわれている。まさに、金融ビジネスはもう一つの「情報産業」なのである。 一方、こうした流れとはまた別のところでも、金融ビジネスにおけるIT化は着実に進展している。今回は、セブン銀行とイーバンク銀行の2行を例に、そんな新しいトレンドを見ていくことにしよう。










