コンセプトワーク(1)
ランジェリー関係の仕事を長く続けています。最初はかなり照れくさい仕事でしたが、今ではひとりで女性の下着ショップに平気な顔をして入れるようになりました。^^女性のナイーブなアイテムを扱うわけで、そういう仕事を続ける中でいろいろ培ってきたものがあり、コンセプトワークは最も得意とすることかもしれません。
つい先日も、30代以上の女性に向けた、"身体を美しく見せ、デザインも美しく、かつ身体にやさしい商品"なんて課題をいただきました。
まずは、ターゲット年齢です。「30代の女性」なんて言い方は、どんな分野の人でも仕事中には平気で使いますが、ご本人に面と向ってはなかなか言えないものです。数字で、とりわけ年齢に関する数字で呼ばれることを好む女性はいないでしょう。また、あまりにも物理的な表現なので、科学的な研究・分析ならともかく、コミュニケーション開発やセンシティブな商品開発で何かを発案するためには殺伐としています。
「30代の女性」という表現を、別の言い方に置き換えてみる。コンセプトワークなどと偉そうに書いていますが、そんなことが仕事の第一歩です。ターゲットについて違う呼び方を考えるというのは、誰にでもとっつきやすいことだと思うので、コンセプトワークに興味のある方はぜひお試しください。
「大人の女」「成熟」「姉」「(偏りはあるけど)ヤングミセス」…といったように柔軟に発想していきます。最近の言葉としては「アネ」「アバサー」。「R30」なんて言い方もあります。そうすると味気なかった「30代の女性」に、表情や考え方や思いなど…キャラクターが見えてきます。例えば、R30なんて言い方には「あんたたち子供とは違うのよ」みたいな、クラス感やプライドみたいなものが感じられます。同じターゲットでありながら,呼び方によって見え方が随分と変わってくるのですから、"どの呼び方を重視していくか"を決めることは、マーケティングプロジェクトにとってかなり重要なことです。
"コンセプト=概念"を置き換えると、見えなかったものが見えてきます。ここで見えてきたこと…例で言えば「30代女性の"キャラクター"」は、商品企画のアイデア、デザインのテーマ、広告表現、セールストーク…マーケティングに関わるいろいろな立場の人へのヒントになり、また、相互の理解や共感を促す接着剤のように機能するわけです。
最終更新時間 10:22 | コメント (0) | トラックバック (0)
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blwisdom.com/mt/trackback/3197










