テレビでBC訓練デモが放映されました
BC訓練デモの様子が4/25の夜、テレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)で放映されましたのでご紹介しましょう。
WBSでは4/25にBCP特集を組んでいて、NECが4/18にBC訓練支援サービスを広報発表した関係で、取材の問い合わせがあり、喜んで受けることにしました。

訓練デモ内容をテレビ局の方に説明
テレビで放映されたのはほんの数分ですが、実際には地震発生からデータセンタの運用切り替えまで、中身を簡略化しながらも一通り時間をかけて訓練を行いました。
部門としては「総務部」、「情報システム部」、「システム開発部」、「システム運用部(データセンタ)」を用意し、また外出している人、世の中の情報を提供する人、エレベータ会社、NTT災害伝言ダイヤルを担当する人など、いろんな役割の人も用意して、結構大掛かりでした。
地震が発生すると、皆あらかじめBCPで決められた行動を開始します。
まずは安否確認ですが、携帯電話が使えない、外出している人はいる、エレベータに閉じ込められた人はいる、怪我人は出るなど、一筋縄では出来ません。
公衆電話からの災害伝言ダイヤルやデジタルMCA無線などを活用して、なんとか急場をしのいでいきました。

無線電話も使えなくなった
また交通も麻痺しているので、災害対策本部を立ち上げる場所の選定やそこまでの移動手段など情報やリソースが少ない中でも色々検討しなければなりません。
データセンタは東京と大阪にあったので、大阪側に切り替えることにしたのですが、そこの連絡と大阪側への補助要員の派遣とその手段なども課題となりました。

対策の検討
実際には長距離を歩いたり、自転車を使ったり(道が通っている限り)、怪我人を病院へ運んだり、家族の心配をしたり、周辺地域への配慮をしたりと、困難な状況が重なることでしょう。
今回は取材撮影のためのデモではありましたが、その中でも各人が出来ることを考え、行動し、チームとして復旧と事業継続に向けて協力し合う姿が見られました。
テレビのコメントでは、BCPは災害時だけでなく、普段の活動にも役立つだろうというのがありましたが、訓練を通じて醸成されるチームワークはまさに仕事上の課題解決のための人間的な側面にも有効な感じがしました。
いろんなケースを想定して細かい手順をすべてBCPに盛り込んでいくと、分厚い書物になってしまい、とても時間の無い災害時には読んでいる暇が無いので使えないということになってしまいがちです。
いかに薄いBCPで、かつ行動/判断に最低限必要な内容を盛り込むかということは、訓練を通じてそれぞれの企業環境に合わせてブラッシュアップしていくものだと思いました。
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BC訓練の仕方にも色々ある
前回、まずBCP作ってみて訓練をやってみること、という話を書きましたが、今回は訓練について考えてみたいと思います。
訓練はBCPをより良いものに、人も迅速に正しく動けるようにするためのものですが、いくつかのパターンがあります。
・ウォークスルー(机上チェック)
・ドリル(テスト、リハーサル)
・エクササイズ(状況判断訓練、意思決定訓練)
それぞれについて簡単に見ていきましょう。
(1) ウォークスルー(机上チェック)
BCPのドラフトが出来上がった段階で、関係者が集まって書き上げた内容が正しいか、机上でチェックしていきます。基本的な情報の抜けや漏れを発見し、BCPを修正します。
組織改正などでBCPを改版した後などにも行います。
(2) ドリル(テスト、リハーサル)
主に情報システムのバックアップマシンへの切り替えを訓練します。決められた手順どおりに出来るのか、BCPの抜け漏れだけでなく、手順が正しいか、本当に必要なデータや機器が揃っているかなどを確認し、復旧資源も含めた全体の見直しを図ります。
基本的には、あらかじめ決めた手順通りに復旧目標時間(RTO: Recovery Time Objective)内に復旧を完了できるかを確認するものです。
(3) エクササイズ(状況判断訓練、模擬訓練)
BCPを使って、実際に災害が発生したことを想定して、関係者皆で行動をシミュレーションします。これは刻一刻と状況を進めて行き、その場その場で必要な行動と判断を行います。BCPの見直しも目的ですが、人が迅速に正しく判断できるか、予め決めておいた行動計画が本当に実現可能なのかをチェックするのがミソです。
情報システム部門や総務部門、ビジネス部門、災害対策本部など実際に災害発生時に影響を受ける人が数多く参加します。
とは言っても初めから大規模な訓練を行うのはハードルが高すぎるので、ごく絞った範囲から始めます。
机上訓練だけの場合もありますし、ドリルと組み合わせて、ビジネス部門のエンドユーザが切り替えた情報システムにアクセスするところまで含める場合もあります。
回を重ねるごとに範囲を変えたり、拡大したりと、会社全体での災害対応力、事業継続力を高めていきます。
このブログでもモックディザスター(模擬演習)#1、#2でご紹介しました。
ここでちょこっと宣伝ですが、NECがBC訓練支援サービス発売開始をアナウンスしました。
・企業のBCP(事業継続計画)を検証・改善する「BC訓練支援サービス」の発売
私は昨年度BCのセミナーなどで、BCミニ体験と称してミニエクササイズを多数行いました。
これはBCPが無い状態で、たまたまそこにいた人がある役割を担って、災害発生時の初動を検討してみるものです。BCPにまだ着手していない人にとっては、避難訓練とBC訓練の違いや、事業継続で何が求められるかのイメージがつかめるので結構効果的です。
企業や官公庁、自治体の皆さんで、社内でのBC啓発活動に悩んでおられる方には、一つの解決手段になるかもしれませんので、もし必要でしたらご相談下さい。
最終更新時間 18:21 | コメント (0) | トラックバック
中小企業のための事業継続計画(BCP)策定運用指針
先日、中小企業のための事業継続計画(BCP)策定運用指針がWebページに公開されました。
この指針は、中小企業へのBCP普及促進を目的として、中小企業関係者や有識者の意見を踏まえ、中小企業庁が作成したものです。
私も頭から全部のページをクリックして、ざっと見て行ったのですが、本当にたくさんの情報とノウハウが詰まっていて、うわあ...すごいという印象を受けました。
実際に着手する前に、BCPがあるとどんな良いことがあるのかのイメージをつかむには、
以下のページが、まず読み物としても面白いと思います。
「8. BCP関連資料」の中の「資料04 BCPの有無による緊急時対応シナリオ例」
ここでは(1)製造業(地震災害)など各業種ごとに例が示されています。
一応初級、中級、上級と分かれていますが、策定完了には上級コースを完了が必須で約1週間となっています。
もちろん企業規模や事業内容、それまでの防災対策の準備状況によって、かかる時間は異なると思いますが、100点を狙わずとも、まずこれに沿ってBCPのドラフト版を作ってみたらどうでしょうか?
ちょっと気になるのは、掲載してある情報の網羅性があまりにも高いために、色々詰め込んでいくとBCPがアクション重視のマニュアルにならずに、文字通りの計画書もしくは資料になってしまうことです。
文書のまとめ方は企業の組織や事業内容、ガバナンスの効き方に依存するところもあり、一意にこうでないといけないというものは難しいと思いますが、ポイントは実践的、即ち災害時に本当に使えるかということでしょう。
過去防災マニュアルは作ってはみたが、以降改版されずに陳腐化してしまったという経験をお持ちの方も多いかと思います。
これを避けるには、とりあえず作った後に、とにかく訓練を一度やってみることです。そうすると本当に必要なものが何か見えてくるのではないかと思います。










