小惑星イトカワが教えてくれるもの
はやぶさの話には、関心を持ってくれた人が多かったみたいなので、少し情報を追加。
まず、はやぶさのこれまでの話を紹介した映像作品の上映が、茨城県日立市の、日立シビックセンター天球劇場 と、大阪市立科学館で4月1日からはじまる。
くわしくは、HAYABUSA BACK TO THE EARTH
。
トレイラー見るだけで盛り上がること請け合い( ・∀・ )
それから、はやぶさのこれからの動きについて興味がある人は、
今週のはやぶさ君
もチェックすると良いかも。
ところで、今月、はやぶさが訪れたイトカワで、日本が提案していた地名が、国際天文連合によって正式に承認された。
小惑星「イトカワ」表面の地形名称に関する国際天文学連合(IAU)正式承認について
このイトカワという小惑星は、科学的にもすごく面白い天体だった。
太陽系はもともと、それ以前にどこかで起きた超新星の残骸のガスや塵が集まってできたわけだ。で、惑星ができるときは、小さな砂粒みたいなのとか小石みたいなのが、ぶつかってはくっつきぶつかってはくっつきという形で、大きくなったと考えられている。さざれ石が巌になっているわけね。それに苔むしたのが地球かな。
で、惑星はそうやってがっつんがっつんぶつかって大きくなったから、その衝突エネルギーでどんどん高温になって、一度はどろどろに溶けてしまった過去がある。天体の形が画ほぼ球形になっているのは、その証拠といっても良い。
だから、太陽系ができる以前の、太陽系のもとになった物質の痕跡は完全に消されている。
ところがイトカワのような小惑星は、あんまりがっつんがっつんぶつかってなくて、ほわっと固まっていて、全体が完全に溶けたことは一度もないはず。だから、ラッコに例えられるようないびつな形をしている。
つまり、イトカワの岩石を持ち帰えって分析できれば、太陽系ができる以前の情報を得ることができるはず。ハヤブサの帰還が成功すれば、人類ははじめて太陽系誕生以前の知識を得るてがかりをつかむことになる。
もっとも、現状ではハヤブサが無事地球近傍に到達し、資料をおさめたカプセルを地球に投下し、それを回収できて、さらにカプセルの中に目的のサンプルが入っているかという事まで考えると、かなり厳しいことは確か。すでに満身創痍の状態なので、あんまり期待しすぎるとがっかりしちゃう。それができればボーナスくらいに考えておく方が良いかも。
それに、はやぶさがイトカワに着陸したことで、今まで知り得なかった科学的な知見は確実に得られている。
はやぶさには、太陽電池の下に、扇形のレーザー障害物センサ(ファンビーム)がついている。これが障害物をキャッチした場合、そのまま降りると太陽電池を壊しちゃうので、シーケンスを中断してアボートするしくみになっているのね。
で、はやぶさがイトカワに降下したとき、リハーサル降下の時も何か下に障害物を感知してアボートしたし、本番1回目の時も障害物を検出して待機状態になって、結局イトカワ表面でしばらくごろんごろんしていた。
着陸本番2度目もこのセンサは反応したけど、無視するように指示して着陸。
このレーザー障害物センサが捉えた「障害物」はまず間違いなく、存在しない。
でも、レーザーの反射を検出という信号は出た。
じゃあ障害物センサがいかれていたかというと、決してそうではないと考えられている。
じゃあその障害物って何かというと、たぶん膨大な量の微粒子が浮かんでいたのだろうというのが川口プロマネの考え。
理屈の上では、小惑星表面は、太陽光による光電効果で電子が飛び出して帯電している。この帯電によって、微粒子が空間に浮いていて不思議はない。カメラでは捉えられないくらい小さいけど、レーザー光は反射するくらいの微粒子。
つまり、イトカワのような小惑星はまわりにけっこう濃密な埃をまとっているらしい。
最終更新時間 2009年03月22日 18:20
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微粒子は、何処からやって来て、どの様に、イトカワ君に
降り積もったのでしょうか?もしかしたら、宇宙空間には、
まだ、大量の微粒子が浮遊していて、キャプテンハーロックは、
毎日、帆のチリ払いで苦労しているとか、でも、だったら
130億光年の空間はそのチリで曇って見えない筈、など
無知な私の夢を掻き立てます。
投稿者 木村 : 2009年04月02日 18:00









