ハビタブルゾーンに惑星発見!
ハビタブルゾーンに惑星発見
■人間も住める惑星?20光年先に発見…1年は13日(読売新聞 - 04月25日 16:31)
など、新聞各紙で紹介されていた。
たった20光年という我々の太陽系のご近所さんの太陽の、生命が存在できる環境=ハビタブルゾーンに、地球に近い惑星があるなんて、わあ、夢がひろがりんぐ。
ESO発表はこちら
論文はこちら
新聞へのリンクはやがて切れてしまうので、日本語で読める記事としては、
科学ニュースあらかるとの「スーパー・アース」が見つかった」
と、関連記事の「太陽系の外で岩石を主体とする惑星が見つかりました」
が参考になると思う。
この惑星、Gliese 581 cの母星は、赤色矮星で、これは宇宙では、ぼくたちの太陽より遙かにたくさんあるタイプの星だ。まあ、ざっと恒星の7割くらいはこのタイプの星だと言われている。たとえば、太陽系からいちばん近い恒星として知られる、プロキシマ・ケンタウリという星も、このタイプの星なわけね。
直径がぼくたちの太陽の3分の1以下で、非常に軽いので寿命も長い。我々の太陽の寿命は100億年で、今はそのちょうど真ん中くらいだけど、赤色矮星は1000億年くらいの寿命がある。
1990年代の半ばから、我々の太陽系の外に、系外惑星がたくさん見つかりはじめていて、今では200個を越えたようだ。
しかし、それらは全て、ホットジュピターやエキセントリック・プラネットという、我々の太陽系の姿からは想像を絶する、変わった星ばっかだった。
だけど、Gliese 581 cは初の地球に近いタイプの系外惑星で、その意味は大きい。
たぶん、これは太陽系近くにある、質量の小さな赤色矮星だから見つけられたんだろうね。また、今後はこういうタイプの星を狙って探す人が増えるだろうから、もっと近くに、同じような条件の星が見つかる可能性もある。
このGliese 581 cは、公転周期13日で、半径は地球の約1.5倍、重さは約5倍だという。
と、いうことは表面重力は2.22gくらい。
公転周期が短いので、恒星からの潮汐力によって、公転と自転が同期しているはず。
つまり、一年=一日で、恒星に常に同じ面を向けている。
ハビタブルゾーンにあるということは、物理的必然によって液体の水が豊富に存在する可能性も高い。これだけ大きな星なら、火星みたいに大気が逃げちゃうこともない。
と、いうか、これまでの惑星形成理論では、重さが地球の3倍以上あると、周りのガスをどんどん引き込んで木星型惑星になってしまうとされていた。しかし、この星はそうなっていないわけで、これは何か特殊な事情があったのか、それとも理論が間違っているのか、これから議論がされると思う。
そして、液体の水がある天体なら、まず確実に生命の発生があるだろう。
赤色矮星は、宇宙では我々の太陽系の太陽みたいな星より圧倒的に多いので、宇宙の生命にとって、こういう景色こそいちばん馴染み深いものなのかもしれない。
生命が本当に存在するかどうかは、遊離酸素=気体の酸素があるか否かで知ることができる。酸素は反応性の高い元素なので、普通は酸化物の形でしか存在しない。でも、生命がいて、光合成が行われていれば、遊離酸素が増えてくる。逆に言えば、遊離酸素は光合成生命の存在の証ってわけだ。
ただ、残念ながら、今の観測手段では、それをみつけるのはまだ難しい。
アメリカやヨーロッパでは、系外惑星惑星に遊離酸素を見つけるためのプロジェクトがあったんだけど、今のところ予算不足で止まってしまっている。でも、この惑星の発見を契機に、新しい動きが出てくるかも。オラ、わくわくしてきたぞ。
最終更新時間 2007年05月07日 16:22
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トラックバック時刻: 2007年05月26日 15:37
国立天文台 アストロ・トピックス (295)
ハビタブル・ゾーンにある地球型の系外惑星、発見か?
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000295.html
投稿者 鹿野 司 : 2007年05月12日 20:09










