男と女の違いとか
今さらいうほどの事でもないかも知れないけれど、男性と女性には、肉体のみならず精神的にも、遺伝的な素因による傾向の違いがある。これは差別でも何でもなくて、厳然たる事実だ。
ずいぶん前の話になるけど、チンパンジーのアイと共同研究している、京都大学霊長類研究所の松沢哲郎さんに取材したことがあった。
その時、類人猿を使った言語学習ってどうして、被験者(類人猿)に女の子ばかり使うんでしょうねと聞いてみた。
当時、ぼくが知っていたその分野の研究としては、最初に手話を覚えたチンパンジーのワシュー、プラスチック・チップを使った言語を覚えたサラ、図形文字を覚えたラナ、そして500サインを覚えているゴリラのココなど、みんな女の子だったのだ。
ちなみに、この当時はまだボノボのカンジのことは知らなかった。
で、そういえばそうだ、ということになって、考えてみると、研究が成功した例というのは、類人猿の側が女子であると同時に、研究者の側も女性か、あるいはせめて夫婦の場合に限られているなあと松沢さんはいっていた。
ココの研究者はペニー・パターソンで女性、サラはプレマック夫妻。ラナはランボー夫妻。ワシューはガードナー夫妻で、松沢さんによると、奥さんのほうが賢いからできたような研究だそうだ。それから、カンジはスー・ランボーだし、アイプロジェクトも、はじまりは室伏靖子さんがリーダーだった。
一方、チンパンジーには手話は覚えられない、できてもそこに文法的構造は見出せないと主張した、コロンビア大学のハーバート・テラスは、男性で、使ったチンパンジーもニムという男子で、こりゃあ最悪の組み合わせだったわけだ。
この違いの原因は何だろうか。
アイの場合、言葉を覚えるには、何日も何千何万回もくり返し勉強をしなくちゃならない。アイにはその忍耐があった。
しかし、一緒に学習をはじめたアキラにはそれがなくて、すぐに気が散って遊びたくなってしまう。
その気持ちはよーくわかる、と松沢さんはいっていた。なにしろ、こっちだって、アイほどの忍耐はないんだからって。
社会生物学的では、男女の生殖戦略の違いから、女性は忍耐や継続の意志が強く、男性は基本的に移り気になりがちな傾向があるといわれている。まさに、その傾向が、ここに現れているんじゃないかというのが、松沢さんの意見だった。
この他にも、野生の大型類人猿の研究でも、野生チンパンジーのジェーン・グドール、野生ゴリラのダイアン・フォッシー、オランウータンの、ビルーテ・ゲルディガスなど、長期継続研究のパイオニアはみんな女性だ。
ゴリラは、シガニー・ウィーバー主演の映画『愛は霧のかなたに』を見るとわかると思うけど、フォッシーの前にシャラーという人が2年観察して7割はわかった、あとは君に任せるといったんだけど(移り気だから)、彼女が残りの3割とされていたところの研究を始めると、実は最初の7割も、少しも判っていなかったことが判ってしまったといういきさつがある。
科学研究の中には、こういう地道な努力を継続的に非常に長期間続けて初めて何かが見えてくるというものがある。それについては、女性タイプの生存戦略が大いに威力を発揮するわけだ。
最終更新時間 2005年09月26日 06:41
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面白かったです。
違いがあるから、引かれるんですよね。
女性は考えて話しません。脳みそが二つある感じです。
話ながら、「今のセリフなかなかいいぞ!」同時に二つの声が頭の中に聞こえて来ます。
男性は考えて話すから、スピードが遅くなる。
社会性が長いから,習慣ですね。敵を作らないための。防御しているから、予想がたたない行動に弱い!
なんて、あまり知らないのに知ったかぶりしました。
ふちゃさんの所から遊びにきました。
日記楽しかったです。
投稿者 オバキョン : 2005年10月16日 23:33
固体を識別するサル学は日本が最初のものですが、男研究者や雄ザルは、社会のピラミッドは作れても、社会の研究は出来ても、言葉までは辿り着かないということでしょうか。
私自身TINTINの付いて無い、子宮の持ち主には、到底適わないとは良く感じます。別の話でしょうか。失礼しました。
御無沙汰してます。みそさんの所から来ました。又のぞきます。
投稿者 kawa : 2005年10月26日 00:20










