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2005/07/01

第二の緑の革命

 名古屋大学と、理化学研究所、ホンダの共同研究グループが、従来のコシヒカリより背丈が約18%低く、かつ粒数が約20%増加した品種の作出に成功した。

朝日新聞:品種改良成功でコシヒカリ大幅増収
読売新聞:収穫2割増で風雨に強い、“スーパーコシヒカリ”開発
毎日新聞:収穫量左右する遺伝子を特定 名大などの研究チーム

 これは、背丈が約1・1メートルのコシヒカリと、背丈が約90センチで、収量がコシヒカリの2倍あるインディカ米の「ハバタキ」をかけあわせて作ったもの。(遺伝子組換えでなくて品種改良で作っている)

 なんで背丈も低くするのかというと、米粒が増えると、先っぽが重くなって、台風とかの風で倒れてダメになりやすくなるから。

 ただこの研究のキモは、収量の多いコシヒカリを作り出した事にあるワケじゃない。

、食糧増産と言う事だけなら、ハバタキそのものを使えばいい。世界的にはインディカ米が好まれている地域の方が多いわけだし、収量もその方がうんと多いわけだから。

今日のNatureの、
番外編: 収量2割増しで倒れにくいコシヒカリが誕生
に、そのキモの部分が書かれている。

「イネは全ゲノムの解析が終了した穀物ですが、ゲノム解析によって得られた情報と交配の結果とを比較する事で、経験に頼ることなく有用な性質の有無の判断が行える為、短期間で効率的に品種改良が行えるという利点が得られています。」

 一つの作物の品種改良には、普通なら、十年とかそれ以上かかる。それを劇的にスピードアップする手法の一つが、遺伝子組換えだ。
 でも、遺伝子組換えは、一般に危険なんじゃないかと思われてしまった。

 僕自身は、遺伝子組換えという技術をそう毛嫌いする必要はないと考えている。

 素性の解っているタンパク質を組み込む遺伝子組換えは、突然変異などで、よくわからないタンパク質が組み込まれてしまうようなコトに比べても、リスクが高いとは思えない。

 だけど、世間がそうなっちゃっているんだからしょうがない。とてももったいないコト(せっかく遺伝子組換えで有用な品種を作っても結局日の目を見られない)だとは思うけど覆水盆に返らず。

「芦苅助教授は以前、『まだ人々の間に不安がある遺伝子組換え技術を使わず、従来の育種技術によって増産できる品種に迫るのが、私たちの研究のミソだ』」

 というのは、非常に現実的かつ有用なアプローチだと思う。

 研究チームはコシヒカリにハバタキを、たった5回掛け合わせただけで、目的を達成している。これは、遺伝子地図が明らかにされたために、目的の遺伝子を絞り込んで掛け合わせができたからだ。

 ゲノムの解析がこんな風に役に立つなんて、ナイスアイデアだよね。同様の手法は、遺伝子が似ているトウモロコシや小麦にも応用できそうだから、それが第二の緑の革命といえるくらい、非常に大きな意味を持っているワケね。

最終更新時間 2005年07月01日 18:24

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コンバインとか買い直さないといけないのでしょうか?
でも、亜熱帯化しつつある日本の気候にぴったりの
品種改良ですね・・・・・

投稿者 実家が農家な人 : 2005年07月26日 06:37

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