信頼の密かな香り
例によって少し前の話になるけど、人を信頼させるホルモン確認というニュースがあった。
その物質はオキシトシン。
脳の視床下部などで作られ、母乳を分泌させたり、出産時に子宮を収縮させたりする働きがあるホルモンだ。
より詳しくは、HOTWIRED JAPANの、
嗅ぐと信頼が高まる物質――スイスの研究チームが実証
に解説されている。
しかし、この話、うろ覚えだけど前から知っていたような気がするんだよなあ……。
そこで検索をかけてみたら、nature BioNews archive に、ホルモンが結ぶ信頼の輪という記事が乗っていた。
つまり、少なくとも2000年11月の時点ですでにオキシトシンが信頼に関わるという事は明らかになっていたわけだ。
じゃあ、今回のこのニュース何が新しかったのかというと、
[ EP: end-point ]
のいまさらオキシトシン@信用ホルモン
によれば、
『海外では今回の報道は「人を信用させる物質を特定したぞ」ではなく、「信用ホルモンはスプレーで効くのか!」という点でどよめくべきなのだと、ちゃんとツボは抑えていなさる』
なんだそうだ。なるほどね。
この記事に関連して、オキシトシンの悪用を懸念する記述が必ずといっていいほど見受けられた。
でも、どうなんでしょう。話としては面白いが、ホントにそんな事ができるものやら。
まず第一に、このオキシトシン・スプレーは効果を発揮するまでに小一時間くらいかかるらしいので、悪用という点では、使い勝手はあまりよろしくない。手軽に密かに相手に噴霧して、その心を操るような事はたぶん無理なのだ。
それに実験でも、顕著に影響を受けた人は45%なので、人を確実に信頼させる魔法の惚れ薬というわけでもない。
もとの論文の日本語訳は今日のnatureの
信頼の瓶詰め
にあって、そこには、仮にデパートの空気中に噴霧されたとしても、たぶんほんの少し金遣いが荒くなるだけだろうとある。
それよりも、すでに現代の広告は、ぼくたちがあるブランドを信じるように、素晴らしい風景やセックスのイメージを利用している。そしてそれはたぶん、ぼくたちのオキシトシンの分泌レベルを上昇させる方向に働いているのだろうという。
うーん。デパートにオキシトシンが噴霧されるようになったら、デパートに行くたびに、みんな心優しい人になって出てきたりしてね。
最終更新時間 2005年06月13日 09:28
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おじゃましました。
くねくね科学探検日記って難しそう。と思っていたのですが
これがとても楽しい(^^)
バックナンバーを辿ってここにきました。オキシトシン噴射で、昨今頻発してるいや~な事件の再発防止に一役かってほしいな。
(噴射する相手が?)
投稿者 tugumi : 2005年12月06日 11:03









