アタマのナカミは違ってる
前回紹介したファインマンの実験みたいなことは、実はありとあらゆるアタマのナカミについて、当てはまるんじゃないだろうか。
たとえば、以前イラストレーターの横山功さんに、電話番号を尋ねたことがあった。すると、彼は、その電話番号をまず紙に書いてから、「えーと、03の……」と教えてくれたのだった。
なんかオモシロイでしょ?
で、「ええー、どうして今、紙に電話番号を書いたの?」って聞いたら、なんでも横山さんは、自分でちゃんと知っている電話番号も、一度書かないと人には説明できないんだという。電話をかける時は、そのままプッシュボタンを押せるのだけど、人に説明するにはいったん紙に書く必要があるんだって。
うーん、これはひょっとして、横山さんの頭の中では、電話番号はタイプライターの配列みたいに、動作によって記憶されているのかもしれない。
ぼくの場合は、電話番号は頭から順番に音読しているように覚えている。だから、知っていれば誰にでもすぐに話すことができるんだけど、紙に番号を書くときも、いちいち頭の中でその番号を唱えなくちゃいけない。
アタマのナカミの違いを感じた経験は、実は大学時代にもある。そのとき、国文学科の女の子と話していて、その子は、漢字の間違いをする人がいるなんて、信じられないっていう。
しかし、ぼくはまあ、漢字なんてマトモに書けるほうが、少ないくらい誤字をやらかすんだよね。
そこで、どうして信じられないのって聞いたら、だって、漢字って、ぱっと絵みたいに頭に浮かぶから、間違えようがないじゃない、だって。
ところがぼくはそうじゃない。ぼくは漢字は、全体のおぼろげなイメージはあるけど、ある程度手を動かして書いていかないと、全体がわからない。なんか、書き順のシーケンシャルな情報として記憶されているみたいだ。
記憶術の達人なんて人たちがいて、彼らはその場で見たもの聞いたものを、ガンガン覚えて再現できる。何百桁の数でもたちどころに覚えて、いったいどういう脳ミソ持っとんじゃい、とか思うわけだけど、こういう人達は、記憶を自分のお馴染みのイメージと結びつけてやるらしい。
つまり、彼らはいつも確実に思い出せる一つのシーン、たとえば子供の頃に歩いた散歩道の思い出みたいなものを持っていて、そこを歩くと順番に見えてくる石ころとか木とかいったものに、次々に記憶したいものを結びつけていくんだと。
だから、ひょっとすると記憶力が良いといわれる人は、記憶とイメージを非常にうまく結びつけられる人なのかもしれないね。
最終更新時間 2005年03月13日 22:16
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電話番号、私は音読で覚えるものと、押しボタンのイメージで覚えるものがあります。押しボタンのイメージの方が確実というか、いつまでも忘れない気がしますね。これって、右脳と左脳の話と近いんでしょうか。右脳(イメージ処理)の方が圧倒的な演算能力があるって聞いた事があります。
投稿者 明日香 : 2005年03月13日 23:36
確かに、電話番号などは番号そのものを記憶している場合と、プッシュボタン配列を押す指の動きで記憶してる場合があります。
記憶内容を突き詰めて行くと、やはり番号そのものの記憶が、確実な記憶内容のような気がします。
記憶力の差は、対象物に対する必要度合いの認識/価値判断の差によるのではないでしょうか?(推測ですが・・・)
それと、使用頻度(繰り返し)も影響します。
私の場合、初対面の人の顔が覚えられなくて、各社営業部門との面会時には、いつも苦労してます。
面会途中での不安な気持ちと、面会終了間際での「念のため名刺交換」などは、自分の記憶力不足には、あきらめを感じます。
でも、印象的な顔だったり、好みの異性顔だったりすると、きっと記憶すると思います。
対象物への関心度合いや興味度合いが、記憶力に大きく作用する事を考えると、忘れにくい記憶情報(イメージ)に結びつけて
記憶する作業を行なえば、記憶力が良くなるのでしょうか?
頭の中身は、記憶だけではないですが、記憶力の比較と作用を
考えるだけでも、奥深いものがありますネ!
投稿者 熊崎 : 2005年03月14日 17:55
完全に記憶しているはずの電話番号でも、英語に直して伝えようとすると意外に詰まったりします。書いてある数字を英語で読み上げるのは何の問題もないのに。やっぱり音で覚えてるタイプだからかな。
投稿者 Enceladus : 2005年07月05日 16:59










