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2005/03/08

ワン・ツー・スリー

 物理学者のファインマンは『「困ります、ファインマンさん」』(岩波書店)という本の中の「ワン・ツー・スリー、ワン・ツー、スリー」というコラムの中で、ちょっと面白い実験をやっている。

 ファインマンってのは、どんなことでも不思議と思うと突き止めずにはいられない性格で、プリンストン大学の大学院時代に「時間の意識」を調べるために、頭の中で規則的に数を数えるってことを試したんだそうだ。

 これはまず、頭の中で同じペースで60まで数えるんだけど、その結果48秒±1秒という、割と正確な時間になったんだと。その上で、走って心臓をどきどきさせたり、寝転がったりして、この時間感覚が変わるかどうか調べたという。

 結果はゼンゼン変化なしだったんだけど、その過程で、頭の中で数を数えている時は、同時にできることとできないことがあることに気がついた。

 たとえば本を読んだり、簡単な単語をタイプしたり、数個程度のものの数を数えて紙に書きつけたり、新聞記事の行数みたいなものは3+3+3+1で10行というまとまりにして数えれば、頭の中で60数えることと平行してできる。ところが、言葉を喋ることはできなかったんだよね。

 で、その結果を友人たちに披露したところ、そのうちの一人が、数を数えながらでも話はできるけど、本を読むことなんかできないぞといいだした。そこで本当にそうかどうか、その友人に試させたところ、確かに喋りながら、正確な時間を示すことができる。

 で、よくよく話し合ってみると、ファインマンは頭の中で順番に数を数えているのに対して、その友人は数の書かれたテープが移動して行く様子をイメージしていたんだよね。

 だから、ファインマンは文字を読むことと数を数えることは独立してできたし、友人は喋ることと数を数えることは独立してできたわけだ。

 で、二人ともできなかったのは、数を数えながら、本を音読するということ。これができる人には、ついにであえなかったそうだ。

ちなみに、ぼくはファインマン型だな。
みなさんは、どうだろうか。

最終更新時間 2005年03月08日 14:59

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ワンツースリーと頭の中で輪廻しながら読んでたら、ますますこんがらがってきました。。
もともと数字が苦手な私には理解しがたいですが、確かに読みながら他のことをするってけっこう難しいですね。
たぶん私の場合、何かを読んでるときのほうがいろいろな神経使っているので集中力が強いられますが、しゃべってるときは頭と同時に口が動いてるって感じで、何かを読んでるときほど全神経集中してないのかもしれません。

投稿者 ワルツ : 2005年03月10日 23:49

あ、これ子供の頃からたまに考えてました。数えながら何かできる人とできない人がいるのは面白いな~と。普通はどうも頭の中で黙読というか、声を出さずにイチ、ニ、と音で数えてるけど、たまに絵で数えてる人がいる、ということまでは周りの人に聞いて突き止めて、きっとこういうことを扱った本とか分野があるんだろうなあ、読みたいなと思ってました。

ところで、ただ機械的に音読するだけなら、ちょっと頑張れば数字が進んでゆく絵をイメージすることで同時に数を数えることもできますよ。

投稿者 Enceladus : 2005年07月05日 16:54

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