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2008/05/13

ITで経営の「可視化」急げ

日経3/28、経済教室という記事から。

《日本企業のIT(情報技術)の活用が遅れているのは、経営陣がITシステムの重要性をきちんと認識せず、基幹系システムでの利用にとどまりがちだからだ。情報システムを強化し、新商品や市場開拓といった「攻め」の経営で生産性向上に役立つようにすることが必要だ。》

この一文を読んで、意見に反対することまではしないとしても、新商品や市場開拓にITが役立つのかどうかは疑問に思うのではないでしょうか。どちらかというと私はそっちの類で、どうにもピンときていない旧人のようです。・・・なんですが、、、

『その数学が戦略を決める』イアン・エアーズ (著), 山形 浩生 (翻訳) 文藝春秋

これを読んでいてちょっと考えが変わってきてます。ですが、同時に大いなる疑惑も心に浮かんできています。
この本は何と言うか、「計算」へのある種の尊重というようなものを裏づけに成立しているといってよいと思うんです。それは「信じて疑わない確たる理論」とか「客観データに基づいた事実」に対するに寄せる信頼と言い換えても良いかもしれません。決して感情に流されない「現実」というのかなぁ。

それで、何が言いたいのかというと、例えば《新商品や市場開拓》では、何らかの商品の企画をしているとしたら、どこかの段階でその商品の事業性を考察しなくちゃならいですね。そうした時に、シビアに数字を基にした判断を行うというようなことが厳密に行われるのかどうかということです。
ビジネスプランを立てて、もしどこまでいっても赤字が解消されないというようなデータが出たら、もしもあり得ないような数を売らなければプラスに転じないというようなことになっていたら、どうしますかね。

自分が立てている計画に反するような事実を前にしたときに、それに面と向かっていられるのかどうか。目を背けずにきちんと受け止めることが出来るのであれば、そういう人たちはきっと《情報システムを強化し、新商品や市場開拓といった「攻め」の経営で生産性向上に役立つようにすることが》できる。
そうではなくて、ちょっとでも気が弱かったりしたら、出来ないんじゃないかしら。

《日本企業は米国企業と比べ、人事・給与関係などの間接部門向けシステムの導入割合が高い一方、経営戦略サポート、市場分析・顧客開発、設計支援・技術情報管理など「情報系」システムの取組みが遅れていることがわかった。》
《日本企業は特定の製品分野や業務分野にITシステムを導入し、個々の業務分野においては大きな成果を上げているが、そこで得られたデータを企業全体の経営判断に用いるためのデータ統合については遅れている。》

自信はもちろんないのですが、日本人にはビジネスにおいても何となく常に曖昧にしておきたいというような志向が働いてしまっていて、無意識のうちにITシステムの利活用に手を出さないのではあるまいか。

そうだとすると、日本でのITシステム利活用の夜明けは遠そうな気がするのだなぁ。

最終更新時間 2008年05月13日 20:00

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