MicrosoftとISO
『「オフィス」形式、標準に』日経紙4/3。
《国際標準化機構(ISO)は二日、米マイクロソフト(MS)が開発した電子文書の管理技術を国際標準として認めると発表した。》
Microsoftというと、Windowsなど世界的に強い製品の圧倒的市場占有率を背景として、デファクト(de facto)スタンダード(事実上の標準)の代表格のように思われていたと思うんです。私にはそんな先入観があって、ちょっと意外な感じがしています。
更に邪推を加えてですね、「EU、米Microsoftに8億9900万ユーロの追加制裁金-2004年命令への違反で」ですとか、「マイクロソフト、研究向けOS「Singularity」のソースコードを公開」ということですから、(国際標準化やその他方法によって)オープンにしてしまうという戦略に転換したのではないかと思ったりします。
それともこれは、産業が全体としてmatureになってくると、de jure(公的な標準)の方の比重が増えるということなんでしょうか。全体的に柔軟性を失ってきている証左のようにも見えます。
一方、標準というのは、その特定分野で唯一無二でなければならないということはないというのも忘れてはならないわけで、、、例えばW-CDMAもcdma2000もどちらも公式の標準です。blu-rayとHD DVDなんかもそうでした。
標準なんて、複数種あって構わない。そういうことなので、標準になることが市場でのビジネス上のお墨付きをもらうということにはならないわけです。つまり、「今後はde factoからde jure」というような簡単な話にはならないような気がしていて、むしろ「de factoから"de facto+de jure"」というような市場競争の戦域の拡大が起きている。
de jureにしておくことで国際的な批判を避け、さらに競争でde factoを掴む(あるいは順番としてこの逆)。そういうことかもしれません。
畢竟、他の標準を駆逐するということが起こるということになりますから、標準化に携わる人も楽じゃありません。常に市場の動きを頭に入れておかなくちゃならないということですし、経営層は両睨みをしなくちゃならない。ホント、大変な世の中です。
最終更新時間 2008年04月11日 10:00
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