国際標準獲得 中国じわり
モノづくり大国の日本だが、日本発の「国際標準」は多くない。
このように日経1/14、『経営の視点』は伝えています。
国際標準というと、ISO 9001やISO 14000を作っているISO(国際標準化機構)、電気分野を扱っているIEC(国際電気標準会議)、通信分野にはITU(国際電気通信連合)があります。
IT関連はISOとIECが合同で規格策定に当たっていて、ISO/IEC 27001やISO/IEC 20000などを出しています。
日本は国際標準に対する参加意識があまり高くない状況だと思います。
《与えられた規則を守るだけが能ではない。国際機関の中に飛び込み、自社や自国に有利になる世界ルールづくりに参画する戦略が日本企業に問われている。》
そうなんですがね。これは言われるほどには簡単ではないです。
《技術者を国際機関に送り込み、会議の常連となるのは企業にとり短期的にはコストだろう。だが自社に有利な規格の土俵を世界に築く恩恵は計り知れない。》
この文、最初の一文と次の部分の間が語られていません。一般に国際規格化には何年もかかるので、かかった「短期的なコスト」というのの回収がどのように行われたかを見届けることが難しいと思うのです。技術者を送り込んでも、首尾よく国際規格が仕上がるころまでには理解のあった上司や、ことによると所属部門や会社の方針が変わったりしちゃう。ですから持続する志を持った経営陣が安定して存在し続けていないと、長期的な支援が得られないでしょう。
《ISOで技術別に標準化を協議する委員会の幹事国をみると、欧州の影響力が分かる。》
全部で700あるポストのうち、
1位 ドイツ:128
2位 米国:124
3位 英国:92
4位 フランス:77
5位 日本:50
《そして今、じわじわと進出しているのが中国。》《最近まで皆無だったISOの幹事ポストも十二席を握った。》
中国がどんどん国力を増して、しかも長期的なビジョンをもって世界に関与し始めています。
米国でさえ、《市場競争によるデファクト・スタンダード(事実上の標準)を重視するとされる米国だが、実際には国際標準化機関への関与を急速に深めている。》ということです。
これに《欧州企業には、三十年間もISO委員会に出席し続ける古参がいる。「世界共通の利益」という看板の下で、現実には個人の人間関係、貸し借り、駆け引きで交渉の行方が決まる。》という事情が加わります。
やっぱり少しまずいかもしれませんね。
経済産業省はこれに対抗して、「国際標準化戦略」というものを策定しています。
・概要
・詳細
標準化の資格検定試験というのも検討中とか。
あと5年くらいすれば、少しずつこれらの効果が出てくるやもしれません。そうだといいのですが。
最終更新時間 2008年01月25日 23:00
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