iPhoneネタ2
昨日に引き続き、米アップルネタです。
今週月曜(9/3)日本経済新聞掲載の『選択はiPodから亀山まで』から。
この題の「亀山」とは、三重県亀山市にあるシャープの液晶パネル工場を指しています。ここで《畳三枚分という大きさのガラス基板を使った》液晶パネルを製造しているのだそうです。
《同社の基本的な製造戦略は完全なブラックボックス化。製造技術やノウハウが競争相手にわたらないよう外部への情報漏洩(ろうえい)を遮断する。》
市場の激しい競争を勝ち抜くための戦略として、シャープがこの分野で採った策がこれという訳です。確かに、せっかく苦労して開発した技術が模倣されて一夜のうちに競争力を失うというようなことが実際に起きているとも言われます。市場が形成される前に価格破壊が起きてしまって、先行したことで得られるはずだった利益が吹っ飛んでしまうことも。対抗上、世界の工場と呼ばれるアジア各国への技術流出に過敏になるというのも、理解できることです。
ところが記事は続けて《この対極にあるのはアップル。》となっています。
《(前略)iPodも、(中略)iPhoneも、製品のコンセプトや設計は手がけるが製造は100%専門のEMS(電子機器の受託製造業)に任せる。部品もほとんど外部からの購入だ。》
それならば米アップルが付加する価値とは何か?
《競争力の源泉を斬新な製品企画やデザインに置き、製造のコストダウンは委託先に任せてマーケティングに励む。》とのことで、「なぁ~んだ」と妙な納得を早々にしてしまいそうになるのですが、記事はさらに続きます。
実は詳細に見ていくとiPodで《部品供給企業及び組み立て企業の付加価値ベース製造コスト合計は百四十四ドルで、割引を無視すればこれが米国で二百九十九ドルで販売される。差額の百五十五ドルはアップルと流通業者の懐に入る勘定だ。》。計算すると粗利益率は53%。
iPhoneでは、《(前略)粗利益率五五%と弾きだした。》。結論は《これなら苦労して垂直一貫体制などとらなくてもいいだろう。》とのこと。
昨日紹介したような製品とサービスの融合に加えて、こうした緻密な計算、企画・デザイン・マーケティングの妙が加わってiPod、iPhoneがあるということなのでしょう。
最終更新時間 2007年09月04日 10:00
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blwisdom.com/mt/trackback/2404










