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2007/07/26

クリスマス・ツリー現象

『奇妙な学術研究1 光るウサギ、火星人のおなら、叫ぶ冷蔵庫』エドゥアール・ロネ著(早川書房)という本、息抜きにはもってこいです。

世の中に出た学術論文の中から面白い内容のものを拾って紹介しています。
一つ紹介すると、、、7章の"ペンギンは空を見あげて転ぶのか"では、《「飛行機が通過すると、ペンギンがひっくり返る」》という問題?を、本当にそうなのかを実験した話。飛行機が頭上を通る時に、「なんだろう...」って思ったペンギン君。見上げているうちにのけぞってしまって次々とひっくり返ってしまうということ、、、な、らしい。くだらないというか、でもまあこれは映像を想像すると微笑ましいので許してしまう部類。

掲題の現象は、19章"叫ぶ冷蔵庫"から。
《原子力発電所の技師や航空機のパイロットなどからとても恐れられている現象に、「クリスマス・ツリー」というのがある。一般に大きくて複雑な構造をした機械には警告盤が備えつけてあり、どこかで異常が発生すると、その箇所を示す警報ランプが点灯して警報音が鳴る。そこですぐにその箇所に対応する処置をして、事故を防ぐようになっているのだ。ところがそれに間に合わないと、最初の故障が他の場所の故障を誘発する。こうして次々に連鎖反応を引き起こしてしまうと、警報盤のすべてのランプがまさにクリスマス・ツリーのように赤々といっせいに点灯して、事態が把握できなくなり、現場は大混乱になる。こうなるともう事故を防ぐことはできない。ただ祈るばかりだ。》

我が家の台所だけに限ってみても、音の鳴るものが7つありました。
・冷蔵庫のドアを閉め忘れたとき
・オーブントースターでパンが温まったとき
・電子オーブンレンジで料理が温まったり焼きあがったとき
・風呂の湯の準備が出来たとき
・ガスレンジにかけた油が天ぷらの設定温度になったとき
・ご飯が炊き上がったとき
・湯沸しポットで沸騰したとき

これだけでもどれがどれやら分からなくなることがあります。それでも、この7つは事象としてはそれぞれ独立して発生することですから、音の主が「どれ」なのかを特定するだけで済みます。
これが互いに連動する警報で、しかもそれが連鎖的に発生するとちょっとまずそうですね。最初の音の原因がたわいもなく簡単に対処できるものであったとしても、10も20も警報が鳴り出したらパニックになってしまい、にっちもさっちもいかなくなってしまう可能性があります。

本では例として、《冷却水の給水ポンプの故障》が最初の警報ランプであったアメリカ スリー・マイル島の原子力発電所のメルトダウン事故をあげています。

それで論文のアイディアとしては、音を原因に合わせてカスタマイズするというもの。《その一例として、貯水タンクの水がなくなったことを知らせるために「ズルッ - ズルッ」という音を勧めている。これは子供がコップの底に残ったコーラの最後の数的をストローで吸い込もうとしている音だ。》

どうせなら「ご飯が出来ました」とか、音声案内の方が良いのじゃないかと私は思ったんですがね。

最終更新時間 2007年07月26日 23:00

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