"by"か"for"か、はたまた"of"か
前回お話した2つのITサービスの混乱はどうして起きるのでしょう。
2つのITサービスというのは、以下でした。
ITサービス(1):サービスプロバイダが、エンドユーザに向けて提供しているITによるサービス
ITサービス(2):ベンダが、サービスプロバイダのために提供するITのためのサービス
これらを文章として吟味すると、提供者と提供先という違いのほかに、最後の部分に微妙な言い回しの相違があります。英語の前置詞を使うと、より際立って分かります。
ITサービス(1)⇒ITによるサービス(services by IT)
ITサービス(2)⇒ITのためのサービス(services for IT)
でしょ?"by"とか"for"を入れて考えると、両者の違いは明確です。
次はためしに"of"を考えてみます。"services of IT"です。訳すと「ITのサービス」、つまり「ITサービス」。
うーーん、"of"になるとちょっとあやしくなるのが分かりました。
先月、「AS 8015というオーストラリア規格の国際規格化が進んでいる」という話を書いたことがあります。この規格の名称は"Corporate governance of information and communication technology"なので『ICTのコーポレートガバナンス』です。しかしこれは「ICTによるコポーレートガバナンス」ですね。そもそも「ITを使ったコポーレートガバナンス」というのは考えにくいですから、この"of"は"for"の意味でしょう。サービスは、そうはいきません。
ITサービスは、"by IT"なのか"for IT"なのかよく分からない。どっちかなのか、それともどちらでもあるのか。。。(この話はまだ続きます)
最終更新時間 2007年03月07日 10:00
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