資料・トピック61:SPA!「ご当地ヒーロー」特集に登場
11月も最終週を迎え、再びカゼにやられています。これで師走突入は厳しいかも・・・
さて、11/25に発売されたSPA!12/2号の「地元のアイドル[ご当地ヒーロー]奮戦記」にコメントが載りました。
こちらに書かれている通り、鹿児島県「離島戦隊タネガシマン」「爆煙仮面カゴシマン」、長野県「地域戦隊カッセイカマン」、秋田県「超神ネイガー」、東京都東久留米市「クルメイザー」など各地のヒーロー達が紹介されています。
うち幾つかについては、当ブログでも「ご当地キャラクターの現在」として昨年の9月と10月に紹介させていただきました。
取材前に考えた、ご当地ヒーローの効果や役割に関するメモを一部紹介します。
1)親子のコミュニケーションの手段となる
・ご当地ヒーローの元ネタとなった特撮テレビ番組は、1970年代に開始。
(1971年:仮面ライダー、1975年:秘密戦隊ゴレンジャー)
→ 70年代前半の特撮番組ブームが背景
・70年代から後楽園ゆうえんちでヒーローショーが開始。
・80年代から当時の若手による自主制作映画などでヒーローものが多数。現在プロになった人も。
例)DAICON FILM:「愛國戦隊大日本」「快傑のーてんき」「帰ってきたウルトラマン(庵野秀明氏)」、「地球防衛軍ジェットマン(妻方仁こと高松信司氏)」etc.
・70年代当時のキッズが父親になった90年代後半頃から、ご当地ヒーローが本格的に各地で活動開始。
・ヒーロー番組を見て育った当時のファンが親世代&作り手に。彼らが活動開始に至るきっかけの1つが、幼稚園でのイベント
→ 自分の子どもに見せたいという欲求
・ローカル局やケーブル局が主導してご当地ヒーローを作成・放送するケースも。
2)イベントショーによる集客が期待できる
・ヒーローショーには、2歳~幼稚園の男児だけでなく、その親や祖父母などのファミリーターゲットが来場。
・既存ヒーローショーに頼らず、お金をかけずに、商店街やデパート屋上、スーパー駐車場などでイベントをする際の目玉となる。
・地域内外に、地元の名産物や特産品などをアピールするネタとしても使える。
・ヒーローで5人、敵側でそれ以上の演じ手が必要、などのネックがあるが、必ずしもアクションショーをしなくてもショーは成り立つ。(握手会、練り歩くだけ、など)
・ご当地ヒーローを作り、使い続けることで、話題を集めたい、来街促進したい、街おこしの手段としたい、などの目的のために、商工会若手が企画する場合も。
3)予め決まったフォーマットにそって、メッセージをシンプルに伝えられる
・○○レンジャーなど戦隊モノとしてのパターンがあり、見る側も安心できる。コミュニケーションロスが少ない。
→ 紙芝居、サーカス、旅回り一座、演歌歌手のショーなどのように、既に伝統芸能の世界
・お約束のパターンにのっかって、伝えたいメッセージや独自ネタを語れる。
・一般的に「ご当地キャラクター」はセリフもメッセージも語らないが、ご当地ヒーローなら、熱く語ったり、体を張ったアクションを見せることで、自らメッセンジャーになることも可能。
・特にキッズへの教育的効果が期待できる。弱いものを守る、皆で協力して助け合う、などの基本メッセージに加えて、公共活動に関するメッセージを、無理なくキッズに伝えられる。
・ゴミ分別、エコ、交通安全などのキャンペーンをする際に、押し付けがましくなくメッセージを伝えられるメリットがある
→ 自治体や官公庁が企画する場合、こちらの効果を見込んでのことが多い
例)東京モーターショー:トラフィック戦隊アンゼンジャー
4)テーマソングやグッズを使った、話題の広がりや収益が期待できる
・イベントショーで流すテーマソングを作って、会場を盛り上げられる。CD化、着メロ・着うた化にも結びつく。
例)水木一郎氏がテーマソング『豪石!超神ネイガー』を歌う「超神ネイガー」
・浸透に伴い、地元の土産物店などと組んでグッズを販売することも可能。はじめから土産物店での展開のために作られたご当地ヒーローも。
例)「離島戦隊サドガシマン」
5)ネットの普及で、地域内外への波及効果も期待できる
・これまでは地域の会場でしか雄姿を披露できなかったが、公式サイトやファンサイトで、ご当地キャラの設定やストーリーの説明、これまでの活動や今後予定などを容易に発信できる。
・応援サイト・勝手サイトや掲示板での書き込みに加えて、来場者が動画投稿サイトにイベントショーの様子をアップすることで、意外な波及効果や広がりも期待。
・ネットで互いの存在を知ったご当地ヒーロー同士が連携、イベント共催するケースも。
例)長野県下條村の「地域戦隊カッセイカマン」
・90年代以降の「パワーレンジャー」世界的ヒットに伴い、海外に対してもご当地ヒーローフォーマットを使ったコミュニケーション展開が可能に。
例)ナイキ:NIKE Cosplay(アキバ経済新聞でも紹介)
とまあこんな感じです。
ご当地ヒーローの今後の展開についても質問されましたが、どう答えたかはSPA!12/2号を実際にご覧ください。只今絶賛発売中、記事として上手くまとめていただき、編集&ライターのお二人に感謝です。
取材に備えて読んだ「ローカルヒーロー大図鑑」(こちらで特集されてます)は、全都道府県のヒーローを紹介していて、年表や考察部分の資料的価値も高く、とにかくかなり面白かったです。
12/19にはDVD「ローカルヒーロー大百科」も発売されます。公式サイトには、紹介予定のヒーロー6組の公式サイトも。これはもうブーム到来かも!?
今回取材を依頼してきたSPA!編集のかたは30代後半男性で、ゴレンジャーが放送されていた頃に幼稚園児だったそうです。
まさに直撃世代の(筆者は少し上ですが)我々にとっては、子ども時代のアニメ・特撮TV番組が原体験であり、今も世代間で共有できる話題です。演じる大人にとっても見る大人にとっても、「ご当地ヒーロー」は次世代の子ども達に感動体験を伝えたい!という熱い想いの表れのひとつなのでは。
(傍から見ている奥さん達にとっては、かなり滑稽な姿かもしれませんが・・・)
今回は、ゆるキャラまつりin彦根で見かけた「現在の資産」である地元特産品や名物を題材として作られたキャラクターについてご紹介する予定でしたが、次回に持ち越します。そこで、"ゆるキャラ""ご当地キャラ"の意義や効果について、幾つか考察を加えてみます。
それではまた。
最終更新時間 2008年11月28日 09:55
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blwisdom.com/mt/trackback/3307









