第6回:なぜキャラクターを使うのか? -その1-
これまで、キャラクターの定義や、キャラクターファンの性年齢特性、アニメやマンガ、TVゲーム各ファンとの違いなどを書き連ねてきました。今回から、なぜ商品のパッケージやおまけ、広告・キャンペーンなどに、キャラクターを使うのか?について、あらためて考えてみましょう。
一般的には、以下のような効果を見込んで、キャラクターを商品や広告に用いるケースが多いとされています。
(1) 商品・広告に接触した際に、親しみ・共感など、様々な感情を体験させる
他のブランド要素(ロゴやマーク)と違って、たとえ無名のオリジナルキャラクターでも、見た目の特徴によって、人々を和ませたり癒したり、楽しい気分にさせることが可能です。ましてや、アニメやマンガ、広告における既存の有名キャラクターは、予め人格的特徴や性格付けが設定されているため、感情移入が容易です。
(2) ブランドの顔、再認の識別子(アイデンティファイア)として機能する
これだけ世の中に似通った商品やブランドが溢れている昨今だからこそ、キャラクターは、商品・広告への注目度アップや、類似ブランドとの差別化、ブランドへの好意度および望ましいイメージを確立・醸成する手段として有効です。
特に、低価格帯で購入頻度が高く、主観的な要素(味や雰囲気など)で購入ブランドが選択されることが多い製品カテゴリー(飲料や菓子など)や、品質的にもイメージ的にもブランド間の違いが認識されておらず、家庭で切らしたから買う製品カテゴリー(調味料やトイレットペーパーなど)、近くにあるから利用する製品カテゴリー(銀行やガソリンスタンドなど)などで、この傾向が顕著であることが確認されています。
(3) 年を取らない、スキャンダルを起こさない、国際化しやすい
原作者やマンガ家、デザイナーなど書き手の思惑を超えた長期間にわたって、様々なメディアや接点を通して世界中に浸透できる可能性があるのが、キャラクターの強みです。人気アニメキャラクターの場合、声優さんの交代や絵柄の変更がニュースになったりしますが、つまり、それだけの話題性があるということです。
(4) 版権管理できれば、安定収入が見込める
放送メディアの多チャンネル化やWEBの台頭に従い、視聴者・訪問者獲得のキーとして、コンテンツが脚光を浴びています。コンテンツ構成要素の1つであるキャラクターの版権管理に関わることで、ライセンスビジネスを展開できる可能性が高まるわけです。
最近では、ある企業が自社の広告用に作ったオリジナルキャラクターが世間で評判となって、ぬいぐるみなどの玩具になったり、異業種他社の商品パッケージに記載されたり、果てはTVアニメ化される例なども、決して珍しくありません。
次回以降は、今回の話の続きと、キャラクターを使うことによって得られる効果の検証例について、ご紹介したいと思っております。(続く)
最終更新時間 2005年03月25日 14:44
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