医療保険の入り方(2)
最近では、生命保険商品のさまざまな品揃えの中から、特約を廃止したり、絞り込みをする動きが広がってきているようです。
「特約」とは、本体の保険に有料でつけるさまざまな機能のことで、わが国に古くからある生命保険会社は、保険の本体以上に、さまざまな種類の特約などを付加して稼いできた面も否定できません。
医療保険にかかわる代表的な「特約」といえば、「通院特約」です。
入院後に通院をした場合、1日の通院につき一定額の給付金が支払われるものです。
ただ、この通院特約は、契約者が保険会社に請求しないケースが多いようです。忘れてしまうのです。
私も数年前に入院をしたとき、通院特約がついている保険だということを忘れてしまっていました。入院給付金の請求は退院後すぐに自分で行ったものの、通院給付金の請求は、保険会社から促されるまで気が付きませんでした。
もともと保険金や給付金は、契約者の請求によって支払われます。
契約者が入院したか、手術をしたかという情報を保険会社が独自に入手することは不可能だからです。
契約者の請求がなければ、給付金の支払いはできないのです。
しかし、「入院給付金の請求をした契約者が、通院特約にも加入していた場合、いずれ通院給付金の支払いが発生することは、保険会社のほうで容易に想像できるはず。それなのに、請求が来るまで何もしないという態度は、契約者の立場に立っているとはいえない。保険会社は襟を正すべきだ」。
こうして「保険金の不払い」が保険業界を大きく揺さぶる問題となり、業界では、保険商品の構成をシンプルにする、つまり、特約をなくしてスリム化する動きが出てきているのです。
医療保険に付加される特約には、他に「家族特約」があります。
これは契約者の配偶者や子供を特約で保障するもので、申し込みをする人は契約者1人だけ、しかし保障される人はその家族にまで及びます。
保険会社には、誰が保障の対象者なのかがわかりにくいので、コストやトラブルのもとになりかねません。したがって、この家族特約も、多くの保険会社が絞り込もうとしています。
私たちが保険契約をするときに気をつけるべきことは、「できるだけわか
りやすいシンプルなものに入る」ということです。
家族がいて、それぞれに保障をつけたい場合は、家族特約などを使わずに個々人が単独でそれぞれ加入するのが原則です。
医療保険は「自分が生きるための保険」です。
家族、夫婦でも寿命は違います。
個々人が、自分の生涯を保障期間として、加入するのです。
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最終更新時間 2008年09月08日 07:30
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