森鴎外の遺言が400円。
先週の6月19日、作家 太宰治の没後60年というので、「桜桃忌」が行われる、近くにある三鷹市の禅林寺に行ってきました。午後からはこのイベントに集まる人が多そうだったので、午前中にちょっとだけ。
著名人のお墓が、好きなんです。
太宰治のお墓の向かいには、明治の文豪森鴎外のお墓があります。
この2人だけでも、寺の「集客力」は相当なものがあると予想されますが、寺では、森鴎外の遺言が販売されており、価格は400円。ちゃっかり商売しているのです。
さて、「遺言」とは生前に財産を家族や第三者に残すことについて、自分の考えを示しておくもの。必ず自分がしなければなりません。
また、その内容は、死後に効力を発揮します。生前では効果なしです。
遺言能力は、15歳以上で意思能力があれば、誰でも作ることができます。
遺言の作成については、民法がとても厳格に方式を定めていますが、最もお金がかからず、面倒でない「自筆証書遺言」についてご紹介しましょう。
この方式の遺言は、ワープロで作成してはいけません。全文をすべて自筆で書かなければだめです。口述筆記もいけません。
その他、日付、氏名も記載しなければなりません。
鉛筆書きはダメ。変造防止や保存の観点から。
押印も必要です。印鑑は実印を使うのが適当です。
書式は、縦でも横でも大丈夫です。
日付は、極めて重要です。
「6月吉日」なんてあいまいに書かれている遺言は、無効になります。
さて、1922年7月9日に満60歳で死去した森鴎外の遺言。
本人が口述して、親友が代筆。遺言には、財産に関する言及はありません。
日付は大正11年7月6日。押印は拇印。
「森鴎外ではなく、本名の森林太郎として死にたい」という内容のことが記載されています。
禅林寺の墓石には、「森林太郎」と刻まれています。
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最終更新時間 2008年06月25日 07:30
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