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2008/06/25

森鴎外の遺言が400円。

 先週の6月19日、作家 太宰治の没後60年というので、「桜桃忌」が行われる、近くにある三鷹市の禅林寺に行ってきました。午後からはこのイベントに集まる人が多そうだったので、午前中にちょっとだけ。

 著名人のお墓が、好きなんです。

 太宰治のお墓の向かいには、明治の文豪森鴎外のお墓があります。

 この2人だけでも、寺の「集客力」は相当なものがあると予想されますが、寺では、森鴎外の遺言が販売されており、価格は400円。ちゃっかり商売しているのです。

 さて、「遺言」とは生前に財産を家族や第三者に残すことについて、自分の考えを示しておくもの。必ず自分がしなければなりません。

 また、その内容は、死後に効力を発揮します。生前では効果なしです。

 遺言能力は、15歳以上で意思能力があれば、誰でも作ることができます。

 遺言の作成については、民法がとても厳格に方式を定めていますが、最もお金がかからず、面倒でない「自筆証書遺言」についてご紹介しましょう。

 この方式の遺言は、ワープロで作成してはいけません。全文をすべて自筆で書かなければだめです。口述筆記もいけません。

 その他、日付、氏名も記載しなければなりません。

 鉛筆書きはダメ。変造防止や保存の観点から。

 押印も必要です。印鑑は実印を使うのが適当です。

 書式は、縦でも横でも大丈夫です。

 日付は、極めて重要です。

「6月吉日」なんてあいまいに書かれている遺言は、無効になります。


 さて、1922年7月9日に満60歳で死去した森鴎外の遺言。

 本人が口述して、親友が代筆。遺言には、財産に関する言及はありません。
 日付は大正11年7月6日。押印は拇印。

「森鴎外ではなく、本名の森林太郎として死にたい」という内容のことが記載されています。

 禅林寺の墓石には、「森林太郎」と刻まれています。

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最終更新時間 2008年06月25日 07:30

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