モノの値段が上がると・・・。
先週の土曜日、新宿御苑で福田首相が主催する「桜を見る会」が行われたそうです。
いま、東京は、ソメイヨシノはすでに葉桜となり、かわってしだれ桜と八重桜が紅色の花を付けて、満開です。
新宿駅を挟み、私はその反対側の一室でお客様と面談をしていたのですが、帰宅してニュースをみると、福田首相はその場で、
「物価が上がるとかいったようなことがあるが、しょうがない事はしょうがないので、耐えて、工夫して切り抜けるのが大事なんです」と強調されていたとか。
たぶん、ご自身の国会対策に向けた言葉のように思うのですが、もちろん、このご時勢、私たちも、耐えて、工夫して切り抜けないといけません。
3月の企業物価指数は1年前とくらべて、3.9%上昇しました。
なんと、27年ぶりの上昇幅なんだそうです。
1981年以来。
企業物価指数とは、企業同士がやりとりするモノの価格水準を示すものです。
原材料や部品などの価格水準のこと。
私たちが買い物をする際に、最近「値上がり」しているモノが多いのは、このせいなんですね。
企業にとって、原材料などの価格が上昇すると、利益を圧迫する。耐え切れなくなって、商品の価格を上げているのです。
ただ、商品の値段が上がると、私たちは買い控えますね。
私たちが買うモノの価格水準は「消費者物価指数」で示されています。
2月のデータですが、消費者物価指数は、1年前と比較して1%の上昇。
つまり、企業は原材料の仕入値の上昇分を、商品の価格に十分転嫁できていないことになりますね。
企業物価指数が3.9%上昇しているのに対して、消費者物価指数は1.0%しか上昇していません。
なぜ、商品価格に転嫁できていないか?
それは、私たちの賃金があまり上昇していないからです。賃金が変わらずにモノの値段だけが上がると、私たちは、生活を工夫してモノを買わなくなります。
また、何とかやりくりしようとしますし、安いものを探そうとします。
企業が利益を確保しようとして商品の価格を一気に上げた結果、消費者が商品を買わなくなると、逆に利益の確保が難しくなります。何のための値上げなのかがわかりませんね。
だから、企業は恐る恐る値上げをしているのです。
私たちが工夫しなければならない分野は、買い物だけにとどまりません。
いま、銀行の普通預金の金利は、0.198%。
100万円預けると、1年で1,980円の利息がつく計算です。
税金を差し引くと、1,584円。
いっぽう、消費者物価指数は1年間で1.0%上昇。
1年前の100万円をそのまま預金せずに持っていたら、今年は同じ100万円でも、購買力にすると99万円の価値しか持たないことになりますね。
普通預金に預け入れておいたとしても、1年前の100万円は、今年はほぼ99万円の価値しか持ちません。
「財産をどのように工夫するか?」という視点も見逃せないのです。
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最終更新時間 2008年04月14日 07:30
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