リートのリスク。
私事で恐縮ですが、毎週月曜日はテニスの日にしています。
桜の花びらが舞い散る午前中の数時間、気持ちいい汗を流したあと、木の下にあるベンチで休憩をしていると、親しくしているK夫妻が「リートってこのまま持ち続けても大丈夫でしょうか?」
K夫妻のご主人は、2年前、定年退職まであと数年を残して会社を辞め、いまは週のうち2日を夫婦でテニスにあてることにしている悠々自適の生活をされています。
リタイア後に銀行から勧められて「リート」を買ったらしいのですが、昨年来の価格の低迷に不安が高じてきたようなのです。
「リート」とは、不動産投資信託のこと。
アメリカでは1960年、日本では2001年に誕生しました。利回りのいい投資信託としてわが国で金融機関が積極的に販売するようになったのは、2004年から。
アメリカやオーストラリア、ヨーロッパなど、世界の不動産に投資をする「リート(REIT)」が人気を集めました。
それまでおもに外国債券の投資信託を購入していた投資家たちが、より大きな収益を求めて、REITを買いはじめたのです。
分配金も、外国債券の投信と比較すると、2倍、3倍。「これはいい」と人気が人気を呼んだのでした。
リートは、投資家から集めたお金などで不動産を購入し、家賃などの収益の大部分を、購入した金額に応じて投資家に配分する仕組みになっています。
昨年の春先までは、ほんとうによく値上がりしました。
「どこまで上がるの?」と思えるくらいに・・・。
ところがいまは、1年前とくらべ、約3割、下落しています。
リートのリスクは、株式とほぼ同じ程度のリスクがあります。
一般的に、リスクの度合いは、債券-リートー株式の順番にリスクが高くなるといわれています。「リートは債券と株式の中間」といわれますが、どちらかというと、そうとう株式寄りに位置するようです。
ですから、3割の下落を覚悟して、投資をする必要がありますね。
投資信託評価会社の投信のリスク(標準偏差)「価格のバラツキの度合いをしました数値」をみると、おおむね15~20くらいですから、ざっといえば、1年間で最悪3割~4割くらいのマイナスを経験する可能性があります。
この数値は、もう何年も前からオープンになっているものです。
少なくとも、2005年の春先にはデータを簡単に入手することができました。
K夫妻のリートについては、
「もちろん大丈夫です。しかし、かなり高値で購入しているようなので、回復するまで、つまり、今度買値まで価格が戻るにはかなりの時間がかかるかもしれません」
K夫妻の投資資金や資産配分など、突っ込んだ質問をしていないので、これ以上のお答えはしていません。
「投資するには、夢のリターンを想像するよりも、リスクのコントロールに注意を払うべき」
これ、肝に銘じておいてください。
◆この記事は、メルマガ「生活マネー ミニ講座」(「まぐまぐ」より平日毎日:無料:読者数7,700人超)にて配信したものです。
メルマガへのご登録はこちらからどうぞ。FP中村が皆さんに毎朝メルマガをお届けします!
※FP中村の単行本「自分のお金の育て方」 祥伝社 ¥1,470
おかげさまで大好評! お金に対するあなたの考え方が変わる!
最終更新時間 2008年04月11日 07:30
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.blwisdom.com/mt/trackback/2874










