後期高齢者医療制度の一方で・・・。
後期高齢者医療制度については、かつてここでもご紹介したことがあります。
しかし、そのころはまだ、制度が変わっていませんでしたので、これほど、話題になることもありませんでした。
実際、ご当人たちも、「何それ?」っていう感じでした。
4月になって、急に話題沸騰です。
今月から本格始動となり、当人たちは変化にびっくり。
はじめて「後期高齢者」という名前を聞いた人の中には「高齢者の最後の頃ということは、わしらに早く死ねということなのか?」と、ワケのわかったようなわからないようなクレームをつける人も出る始末。
首相はにわかに「どうも響きが悪いという声もあるから、名称を変えろ!」という指示を出し、現場は大混乱。
どうやら、「長寿医療制度」という通称を使うことになるようです。
これもまた、誰を対象にした制度なのかさっぱりわからず、本当は75歳以上の人を対象としているにもかかわらず、「長寿」となれば、赤ちゃんだって、長生きの願いを込めれば、対象者になってもいいことになります。
「高齢者」の定義は、65歳以上。
だから、75歳以上を「後期高齢者」と言おうと決めたのです。
この人たちには、全員、今月からは新しい制度に加入してもらうことによって、今後の老人医療制度の維持につなげていこうという仕組み。
今後、高齢社会がますます進んでいきます。いま、ちょうど、日本の人口が団子状態になっている団塊の世代が60歳を迎えつつありますから、その人達が「後期高齢」を迎えるまでに、手を打つ必要があるのです。新しい仕組みは、定着するのに10年かそこらはかかります。そろそろタイムリミットなのです。
誤解を恐れずにこの制度をわかりやすく言うと、「75歳以上の人で、保険料をもっと払える余力のある人は、すみませんが払ってください」というものです。
低所得者に対する配慮もなされていますので、そんなにムチャな仕組みでもないと思うのですが、「みんな一律に保険料がアップする!年金しか収入のない者からお金をとるのか!」と、すごい剣幕なのです。
「まさに団塊の世代に的を絞った医療改悪制度だ!」などと野党はいってますね。
これが高じて、もしこの制度が流れて、元の制度に戻ったら、今度は、いずれ、働いている現役世代の人の保険料が上がることになります。
団塊世代までは、公的年金制度の「逃げ切り世代」と言われています。
少ない保険料で、多くの年金を受け取れる世代。
若い世代は、保険料負担が増え、年金が削減される世代です。
しかし、それでも、足らないお金は誰かが払わないといけない。
高齢者が払わないのなら、若い人が払わないと・・・。
医療制度については、後期高齢者医療制度のマイナス面ばかりがフォーカスされているような傾向が見受けられます。しかし、一方では、プラスになった制度もできました。
同じく、今月から、公的な医療保険と公的介護保険の自己負担額の合計が一定の金額以上になった世帯の負担を軽減する制度が導入されたのです。
これまでは、それぞれの制度に、自己負担の限度額が設定されていました。
これからは、医療と介護を合算できるのです。
これはありがたいことですね。
個人にとっては、医療も介護も、お金が出て行くには変わりありません。
出て行くお金を抑えることができれば、楽になります。
特に介護が必要になる後期高齢者には、優しい仕組みのはずです。
しかし、こちらのほうはさっぱり話題になりません。
75歳以上の一般的な所得の世帯の場合、医療と介護の自己負担の限度額が半分近くまで下がることもあるようなのですが、、、、。
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最終更新時間 2008年04月08日 07:30
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いつもやさしい解説楽しみに拝見しています。
この制度の事実を理解するために、ビフォー・アフター形式で
保険料・負担額がどのように変化したか記述していただくと
ありがたいです。
逃げきり世代・団塊世代の男子
投稿者 Anonymous : 2008年04月08日 11:02
コメントありがとうございます。
ご指摘のとおり、「具体的に何がどうなる?」が、読者の皆さんの最大の興味関心事だと了解しているのですが、
地域によって異なっていたり、所得によっても違っていたり、これまで加入していた公的医療制度によっても・・・・。
つまり、複雑な場合分けをした上で解説しないと、読まれる方は、わけがわからなくなってしまいます。
「自分はどの場合にあてはまるか?」を探すだけでも一苦労です。
したがって、このようなブログでの記載には相応しくないと考えています。
ぜひ、地元の市区町村にて、「自分のケース」でご確認をされては、と思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 FP中村 : 2008年04月08日 11:29










