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2008/04/03

退職金って何?

「会社で働く」と「辞めるときには退職金が支給される」こととは、ついついセットで考えてしまいがちですが、会社の大小を問わず、退職金の仕組みを持つか持たないかは、会社の自由です。

「わが社は退職金制度を持たない!」と決めている会社に入社した人は、とうぜんのことながら、退職するときに退職金はもらえません。

 しかし、退職金制度があるのに会社から退職金が支払われないというのは、いけません。いったん交わした約束が一方的に反古にされることになりますので、争えば、会社に勝つことができます。

 もし退職金制度のない会社に入社するなら、退職金のある会社よりも給料が高くないと割が合いません。

 しかし、入社するころの若い頭は、そんなこと、考えるでしょうか?

 目先の給料が高いことには目をうばわれるでしょうが、退職金のことまで配慮するのは難しいでしょう。
 また、入社時に、遠い遠い定年退職のことを心配しているそぶりを見せることには、ちょっと気が引けてしまいます。

 新入社員はつねに、「仕事に燃える熱い人材」である空気を発散しておかなければ、諸先輩方への期待に沿えないのです。


 最近では、退職金制度を変更する会社が増えてきました。

 私のところに相談者に来られる人の中にも、
「そもそも会社に退職金制度そのものがない」人や、

「確定拠出年金が導入され、これまでは君の将来の退職金の原資になっていたお金を、君専用の口座にちゃんと毎月振り込むから、自己責任で退職金の運用をしたまえ。退職金が多いか少ないかは自分の運用成果にかかっている」という制度に衣替えした会社の方や、

「毎年年度末、3月の給与に上乗せしてお金を払うから将来の退職時の一時金はなし」という人。

 いろいろな会社の人がご相談にくるのです。

 こうしてみると、退職金とは「給料の後払い」だったということがわかります。

 つまり、本当なら毎月の給料やボーナスをもっと増やすことができるけど、それはせずに、その分を会社が蓄えて運用しておいて、将来、退職するときになってから支払うのです。

 どうやら、退職金は、長く勤めたことに対する会社のお礼の気持ちを形で表したものではないようです。

 従業員を会社に長くつなぎとめておくための、うまくできた仕掛け。義理人情の浪花節ではないのです。

 もし「退職金」という仕組みがなくなってしまえば、私たちは20歳代くらいの若い時代から、老後を見据えた取り組みをするようになるでしょう。また逆に、そうせざるを得なくなります。

 退職金制度は、社員が自分の給与を長期的にマネジメントできない(つまり、若い時にたくさん給与を払うと後先考えずに浪費してしまって老後の準備ができない)ことを前提とした、個人の自立を阻み、会社への依存度を高める仕組みなのかもしれないのです。


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最終更新時間 2008年04月03日 07:30

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中村先生のお話を拝聴させていただき、改めて認識したことがあります。私は学生時代、期間工として名古屋の某、大手自動車会社の工場に勤めていたことがあるのですが、その給与の仕組みは酷いものでした。週休一日半で、毎日十二時間以上の過酷な肉体労働、加えて就労期間を事実上制限しているので、雇用保険もなし。実績に応じて、つまり期間を更新したものに限って、もしくは四十五歳以上の者に限り、簡単な健康診断のみ。健康診断の結果を知らせると同時に解雇するなどということもありました。私は当時学生でしたが、やはり、自分の食い扶持は自分で稼がなければならなかったため、無理やりに追い出されたという感でした。今でこそ、そのような人たちのために尽力できる身分になりましたが、やはり、期間工など、派遣労働者、パート・アルバイトの方たちの苦労を無視することはできません。それが、長年の私の信念の骨子となっていますし、そのような人たちの苦労を追認することはできないのです。日々、苦労を背負いながらも貧しさから解放されない、休息が与えられない、そのような社会は自分は嫌いなのです。私の使命はそこにあると思うのです。

投稿者 ガブリエル : 2008年04月19日 16:17

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