いまさら聞けない!日銀総裁が決まらないワケ。
そろそろ決まりそうではあるのですが、ここ数週間、日銀総裁が空席のまま年度末を迎え、新しい年度がスタートしました。
「なぜ、日銀総裁が空席ではダメなの?」
かなり前から社長が引退することが決まっているのに、次期社長を決められない会社があったとしたら、外から見て、みっともないですね。
「副社長は決めたんですけど、社長が決まらないんです」という状況が、日銀のトップ人事において、ここ数週間続いているのです。
社長が決まらない状態が長く続くと、周囲は「何かおかしいんじゃないの?」ということになり、その会社が信頼できないように思えてくる。
その会社の社員であれば、「いろいろ社内でややこしい問題があってね」ということなのかもしれませんが、第三者がみると、「?」なのです。
日銀も問題も同じです。
「じゃあ、なぜ、そんな状況が生まれてきたの?」
答えは簡単。ご案内の通り、日銀のトップは、政府の人事案に対して、国会の承認が必要になるのですが、衆議院と参議院、それぞれで合意されないと決まらないのです。片方で反対されたら、決まらないのです。
衆議院は政府・与党(自民・公明)が多数派ですが、参議院は民主党をはじめとする野党が多数派。・・・野党が反対してきたからです。
「なぜ野党は反対したの?」
政府の総裁案が、財務省経験者、それも財務次官経験者だったからです。
財務省というと、私たちの支払った税金を管理しているところ。国の「お金」を牛耳っているところです。
今の日本は相当な額の財政赤字がありますから、財務省は、赤字解消のためになるべくたくさん税金を取りたい、支出はなるべく抑えたい。
国はこれまでたくさんの赤字国債を発行して、多額の借金をしています。
この借金を早く返済したい。つまり、早く健全な財政運営ができるようになりたい。また、国債の金利が上がると、借金の返済利息が増えるので、なるべく、金利は低いほうがいい。
財務次官は、そういう思いを持った組織のトップ。
いっぽう、日本銀行の主な仕事は、市場に流れている「お金」の量を調整して、日本の経済を安定的に発展させること。
鉢植えの木に水をやるのと同じように、市場にとって、お金は、多くても根腐れしてしまいますし、少ないと枯れてしまう。
政治や行政の事情に左右されず、経済情勢などを見ながら適切な判断と行動が求められるところです。
具体的には、金利の上げ下げによって、市場に出回るお金の量の調整が行われます。
日本銀行の総裁は、最終的にその金利をどうするか?を決める重要な人なのです。
経済情勢が変化して、本当は金利を上げたほうがいいようなときも、日銀総裁が、「金利を上げると国債の金利も上がって国の財政事情が厳しくなるから、金利アップは見送ろう」と判断してしまうとどうなるでしょう?
日銀が本来の仕事をせずに、財務省の考え方に沿って動いたことになりますね。
これがマズイと野党は言っているのですね。
長年、財務省で仕事をしてきた人だけに、本人が意識するかしないかに関わらず考え方のどこかに財務省的なものが残っている可能性があり、日本銀行の本来の仕事ができない可能性がある。しかも、これは財務省から日銀への天下りだ・・・・と。
「いやそんなことはない。たとえ財務省出身でも、本人の経験や能力、人脈など、総合的に判断して、人物本位で決めればいい。日銀の本来の仕事ができる最適な人材を人事案として選んだ」というのが、政府、与党の立場。
双方に一理あるのです。
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最終更新時間 2008年04月07日 07:30
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またお邪魔させていただきます、ガブリエルです。日銀総裁人事とはかけ離れてしまうかもしれませんが、私は仕事柄、よく役所に出向きます。おもに庶務課の方たちと話をさせてもらうのですが、まあ、それは単に敷居が低いということにすぎないのです。しかし、実際には仕事の流れ次第では納税課の課長とも話をさせてもらうこともあり、やはり、重要な局面では税金の出納を業務とする方でなければ話が進まないこともあります。日銀人事でも同じことが言えるのではないでしょうか? やはり、財政に即して動ける人間とそうではない人間ではフィロソフィーが違います。今の時勢を冷静に分析できる方なら、財務次官経験者を差し入れたいと思うのは当然のことと思われます。生意気なようですいません。コメント、首を長くしてお待ちしております。
投稿者 ガブリエル : 2008年04月11日 19:46










