親にお金をあげる?
かの文豪、夏目漱石。いまはどうだか知りませんが高校時代の光村図書という教科書メーカーが出版する現代国語の教科書にきまって掲載されていた名作「こころ」の中にこんな文章があります。
「昔の親は子に食わせてもらったのに、今の親は子に食われるだけだ」
登場人物の学生の「私」が帰省したときに「父」に言われた小言です。
どうやら、明治の時代には、もう、親は子供に食われていたようなのです。
結婚している人の約6割は、過去1年間に実の親や配偶者の親から経済的な支援を受けていて、50歳代でも半数を超えるという調査を日本大学人口研究所が行ったらしいですね。
調査対象は、20歳~59歳の男女9,000人。
経済的な支援を受けた人は、全体では、56.1%。
20歳代の夫婦が最も多く、65.8%。
30歳代で5割超。
50歳代は51.2%。
もらったお金は12万円未満が64.3%ですし、お祝いのお金やお年玉なども含まれているようなので、「そこまで経済的支援と言う?」という気もしますが、、、、
つまりは、時代の空気として「親の世代と子供の世代と、どちらが切り詰めた生活をしているような感じなのか?」ということなのかもしれませんね。
子供が親からお金をもらうことに何の遠慮も戸惑いもない時代?になったということでしょうか。いくつになっても口を大きくあけて待っている。
受け入れ態勢は万全なのです。
また、親も子供のこころをつなぎとめておくために、お金を小出しにして使う?・・・そう、まとめてたくさんはくれない。
親の世代は、一般的には年金では逃げ切り世代(減額されない世代)といわれ、資産運用のために投資信託などの投資商品をまとまったお金で購入できるのも、どちらかというと親。
いっぽう、私のところへ相談に来られる人の中には、親がずっと自営業で国民年金保険料を支払っていなかったために「無年金」、子供が給料の一部を親の生活費にと送っているという方もいれば、親の住宅ローンの繰上返済用にと、ポンっと数百万円を手渡したという方もいらっしゃいますね。
しかし、こんなケースは少数派。
最近の多くの親は、生活に困っていないから、お金をあげても使わずに貯金をしておいてくれて、将来、それに幾分上乗せしてお金をくれるようです。
子供にしてみれば高利回の資産運用。元本保証のいい銀行です。
親にはお金をあげても戻ってくるから、「モノ」に換えてプレゼントしたほうがいいのかもしれません。
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最終更新時間 2008年03月24日 07:30
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