子供を東京の大学にやると仕送りが月96,000円。
昨日に引き続いて、かの文豪、夏目漱石の名作「こころ」の中にこんな文章があります。
「子供に学問をさせるのも、良し悪しだね。せっかく修業をさせると、その子供は決して宅に帰ってこない。これじゃ手もなく親子を隔離するために学問をさせるようなものだ」
登場人物の学生の「私」が帰省したときに「父」に言われた言葉です。
「父」は何かと、帰省した「私」にぶつぶつ文句を言っています。
教育は「投資」と言われますが、親から子への教育投資の金銭的なリターンは、そのほとんどが、いまや元本割れです。
東京の私立大学教職員組合連合の調査結果によると、1986年の調査以来、あるものが過去最低なのだそうです。
それは、首都圏の私立大学・短大に昨年入学し、自宅外から通う学生に親が仕送りする金額。
月約96,000円。
首都圏では、これだけ送っても、家賃を引いたら約37,000円しか残らないというから、いかに首都圏は家賃が高いか、ですね。
調査開始以来、1994年の月124,900円がピークで、その後減少が続いて、いまやこうなったというのです。
調査結果をよくよくみてみると、
受験から入学までの費用は、
自宅外通学生:212万円
自宅通学生 :149万円
なんだそうです(重ねて言っておきますが、「首都圏の私立大学入学者」です。国公立ではありません)。
自宅外通学生の212万円の内訳は、
受験費用 :23万円
家賃 :6万円
敷金・礼金 :21万円
生活用品費 :32万円
初年度納付金:130万円(入学金+授業料等)
1月から3月までにだいたいこのくらいかかり、4月からは本格的に仕送りが開始されます。仕送りはその年の年末までで、合計約90万円。
したがって、受験の年には、合計 212万円+90万円=302万円ほどかかる計算になりますね。
私立大学・短大に行く自宅外通学生が奨学金を希望する割合は、69.0%。
地方から首都圏の大学に行かせる目的を、親も子もじっくり考える必要がありそうです。
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最終更新時間 2008年03月25日 07:30
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