派遣社員の平均年収は290万円。
派遣社員という職種がわが国に生まれたのは、1986年。いまから約20年前のことです。
当時は、秘書など、専門的な13業種に限定されており、社会人歴がまだほんの数年だったの私などは「どうしてもっと対象業種を増やさないんだろう。対象業種をもっともっと広げればいいのに、、、需要も供給もありそう」と単純に思っていました。
しかし、その後何年も、対象業種に変化はありませんでした。
慎重に検討されていたのでしょう。
そして、いまでは対象業種はほぼ自由化され、派遣労働者は延べ300万人を超える人数に・・・。1998年から2006年までの8年間で3.6倍になったといいます。
人材派遣会社は、仕事が欲しい人と、働いてくれる人が欲しい会社をマッチングさせる会社。
人件費というのは、長らく「固定費」とされてきました。個人の生活でいうと家賃のようなもの。儲かっても儲からなくてもかかる支出のことです。
しかし、人材派遣業ができたおかげで、企業は人件費の一部を「変動費」にすることができました。
もうからなければ、カットすることができる支出になったのです。
しかも、社員よりも低価格で雇うことができる。儲かっていても、支出は少なくて済むのです。
都合のいい仕組みですね。
人材派遣会社は、派遣元の企業からお金をもらい、一般的には3割を差し引いて、残りの7割が実際に働いている人の報酬に。
2005年の派遣労働者の平均年収は290万円といいます。
いまでは、派遣社員(非正規労働者)と正社員の格差が大きな社会問題になっています。
派遣業種の規制がながらく続いたのは、専門家の間では、現在のような社会問題化が予想されていたからなのかもしれません。
しかし、産業界の要請、人材の流動化という時代の流れが、自由化に舵を切らせたのでしょう。
さて、格差問題の解消には、派遣社員の正社員化がひとつの方法。
もうひとつは「正社員」だからということで優遇されているさまざまの仕組みの削減。
いずれ、この2つの間のどこかに収まるのでしょう。
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最終更新時間 2008年03月14日 07:30
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中村さんの最新HP、拝見させて頂き、誠に至極と思いました。派遣労働というものが私の幼少のころより始まっていたとは知りませんでした。おそらくこれから、派遣労働という職種は外国人労働者などと引き比べられるようになり、ますます供給源は拡大していくでしょうね。その中で、労働権の伸長と伴に、「働き方」の自由化についても、取り沙汰されていくでしょう。その中で、ファイナンシャルプランナーの仕事も多様化していくでしょう。個人と企業、否、企業の中の個人。仕事は増えそうですね(笑)。
投稿者 ガブリエル : 2008年03月16日 14:54
「派遣」は、ガブリエルさんの幼少から始まったのですか?
そうすると、私は相当、年がいってると言わざるを得ませんね。
・・・経済がグローバル化していますので、外国の労働者と比較されるのは、派遣社員だけではないでしょう。
日本の正社員は、海外に比べて「過保護」だと言われています。
正社員の既得権を守りつつ外国と競争するために、賃金の低く、変動費化しやすい派遣社員がここまで増えたのではないでしょうか?
企業が人件費に使える原資は限られていますので、非正規労働者が増えたことによる社会問題(年金の問題などがその典型です)を解決していくために、今後は派遣社員の待遇改善とともに、正社員の過保護解消がもっと進む可能性があります。
そして、それは数年前からはじまっていますね。
確定拠出年金の導入、社宅の廃止などなど・・・がそうですね。
今後ともよろしくお願いいたします。
投稿者 FP中村 : 2008年03月16日 18:12
メールへのコメント、ありがとうございます。実は私は十年以上前、学生時代に警備員のバイトをしていたのですが、その時に旭化成さんの大型の社員寮が閉鎖になったのを目の当たりにしました。その時代、まだ景気は回復基調にあったと思うのですが、その後、景気は落ち込む一方です。非常に残念でなりません。旭化成さんの社員寮の閉鎖はその時勢を見越してのことだろうと思うのです。大企業の情報力にはまったく頭が下がる思いです。今のところ私は個人を相手にしているだけですが、企業で働くにはまだまだ力不足です。今後もご教鞭のほどよろしくお願いいたします。
投稿者 ガブリエル : 2008年04月11日 18:45










