相場の予測、判断から資産の配分を見直すという誤解。
お久しぶりです。2週間ぶりですね。
お元気に過ごされていましたか?
これまでにないほどの猛暑、酷暑で、体調を崩してはいませんか?
資産運用をしている人にとっては、先月末から、日本株、世界株、世界債券、不動産投信(REIT)で激しい暴落が続き、円も急激に円高に振れており、それまでは何を買っても値上がりしていたのが、いまは何を持っていても値下がりしています。
気温はいやになるほど高いのに、気持ちはすこぶる寒い。
今回の暴落は「質への逃避」といわれています。
投資する資産は、リスクが高いほうがリターンが高く、反対にリスクが低い場合には、それだけ期待できるリターンが低くなります。
ここ数年、ずっと世界の経済の調子がいいことに、世界のお金がすっかり気をよくして、より高いリターンが期待できる資産に多く振り向けられてきました。
より高いリターンが期待できる資産は、すなわち、リスクの高い資産です。
リスクが高い資産は、「質」がよくない資産です。質がよくないからこそ、リターンが高くなるのです。
住宅ローンの金利と消費者金融の金利を、お金を貸す側から考えたらすぐにわかるでしょう。
さて、今回の暴落のキッカケは、「質」のよくない資産のひとつが、本当に質が悪いとわかったことでした。
最近になってやっと私たちの耳にもなじんできた「サブプライム」というものです。米国の住宅ローン債権を証券化した金融商品です。
詳しいことは省きますが、これまでにも何度も「悪い」「悪い」といわれていたのです。この金融商品に関連する金融機関の経営がまずくなったりしたことから、「やっぱり悪い」となったのです。
このことに世界のお金は気を悪くして、これまで振り向けていたリスクの高い資産から、よりリスクの低い資産に、お金を移しはじめたのです。
そのあおりを受けて、私たちが持っているリスク資産である投資信託の値段が下がっているのです。
また、同時に円高が進んでいることから、外国の資産に投資をしている(外国の債券や外国の不動産投信、外国株式など)多くの人は、胃がキリキリ痛むのです。
さて、私たち個人の投資家にとっては、ここからが重要です。
新聞や雑誌、TVでは、世界の経済情勢や相場の今後の予測などが、楽観、悲観織り交ぜて、ざまざまに言われています。
それらを見て聞いて、
「世界の経済情勢や相場ゆくえを知らなければ投資で利益を出すことはできないのか」とも思うでしょうし、
「今後は新聞や専門誌をよく読んで、売り買いのタイミングを早めに見極められるようにしよう」とも考えるでしょう。
もちろん、いろいろな情報を入手して勉強をすることはとてもいいことだし、自分を高めることにもなります。
しかし、最も重要なことは「自分の情報を入手すること」です。
つまり、自分のリスク許容度を見極めることなのです。
外に情報を求めるのではなく、内に求めるのです。
「現在の投資額に対して、いくらの損失までなら自分は耐えられるか?」を考えるのです。
「資産配分の見直しは、世界情勢は相場動向を判断してタイムリーに行う」という最もらしい説がありますが、実際のところはそうではありません。
「資産配分の見直しは、自分のリスク許容度が変化したときに行う」のです。
ただ、前提として、いまの資産配分があなたのリスク許容度にマッチしている場合のことですが・・・。
最終更新時間 2007年08月20日 07:30
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