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2007/06/01

世界は1820年頃から豊かになりはじめた。

「豊かさの誕生」(ウィリアム・バーンスタイン)という世界の経済史について書かれた本を読むと、興味深い真実がたくさん盛り込まれています。

「平均的な個人の生活水準は、西暦1年から1,000年まではまったく変化していない。1,000年から1,500年までの500年間も変化は微々たるものだった」

 人類の歴史は経済成長の歴史で、ブレはあるものの、現在に向けて少しずつ安定的に成長してきたようにも思えるのですが、実際のところ、急速に成長をはじめたのは1820年前後からなのだそうです。

 西暦1年から1,000年までの間、世界全体の1人あたりのGDPは倍増かせいぜい3倍増なのに、1820年からあとの172年間では8倍に増えているのだそうです。

 ということは、14世紀から16世紀にかけてイタリアを中心にして興った古典古代の文化を復興しようとする歴史的・文化的諸運動、ルネッサンスは人々の暮らしを豊かにするという方面では何もしていないのです。

 ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロの活躍は、現在の私たちの心は魅了しますが、当時の人々の生活を便利なものにすることなどはなかったのです。

 では、1820年頃から爆発的な経済成長を遂げるようになったキッカケは何かということが気になります。

 次の4つの現象がうまくピタッと重なったときに、経済は一本調子に成長しはじめる。

◆私有財産制
 個人が自分の正当な報酬の大部分を自分のものにできるという安心感を確保できる制度ができた。

◆科学的な合理主義
 技術革新を支える合理的な考え方。
 (実は、科学的な考え方が一般的になはじめたのはわずか400年前のこと)

◆資本市場
 商品やサービスを大量に作り出すために必要な巨額の資金を集める仕組みができた。

◆迅速で効率的な通信や輸送手段
 かつては蒸気機関、出版、いまではインターネットなどですかね。

 最初のこの4要素が揃った国はイギリス。その後アメリカやヨーロッパ諸国、続いて、日本。それからアジア諸国、、、。

 インド、中国、ロシアや南アメリカなどが徐々に揃ってしそうな雰囲気ですね。

最終更新時間 2007年06月01日 07:30

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