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2007/05/31

住宅ローン「脱銀行」?

 先日、日曜日の日経新聞に「住宅ローン『脱銀行』」という記事が掲載されていました。

 このタイトルだけみると、住宅ローンの貸し出し金額や取り扱い件数が、銀行からノンバンクにシフトしているように思えてしまいます。

 よくよく読むと「フラット35」を販売している金融機関のうち、銀行の取り扱い件数の割合が減って、ノンバンクの取り扱い件数が増えているということのようです。

 フラット35の取り扱い件数のうち、46.9%がノンバンクや住宅メーカーが設立した住宅ローン専用の会社で占められています(2006年度)。
 都銀は28.5%、地銀は15.8%、その他8.8%。

 あくまで、分母は、「フラット35」という住宅ローンの世界の話だということに注意が必要です。

 フラット35とは、住宅金融支援機構(この3月までは住宅金融公庫)が力を入れている長期固定型の住宅ローンです。

 説明を単純化するために誤解を恐れずに言うと、住宅金融支援機構がノンバンクや銀行に住宅ローンという商品を卸販売をしていると考えてください。

 住宅ローンを借りたい個人のお客さんは窓口であるノンバンクや銀行から借りるのです。顧客に販売する場合には、それぞれの会社が独自に金利をのっけて販売するのです。

 メーカーから商品を仕入れたスーパーが、仕入れ値に独自に利益をのっけて販売するようなものですね。

 銀行はもともとオリジナルの住宅ローンの販売を行っています。スーパーでいうとプライベートブランドですね。
 それに加えてフラット35も取り扱っているのです。

 いっぽう、ノンバンクや住宅メーカーが設立した住宅ローン専用会社は、フラット35しか取り扱っていないのです。

 銀行は、ローン商品の品揃えが複数あるなかで、プライベートブランドと仕入れ商品のどちらをより積極的に販売したいと思うでしょうか?

 販売したくない商品の値段を高くすれば、おのずと、お客さんはプライベートブランドのほうに注目します。

 ノンバンクや住宅メーカーが設立した住宅ローン専用会社は、仕入れ商品以外に弾を持っていないのです。

 私たち消費者は「売れている!」というとその商品力がすばらしいと思い込みがちなのですが、実際のところ、「売れている」理由の多くは、営業力や営業戦略などが影響を及ぼしています。

 さて、フラット35というローン商品についての評価ですが、個人的にはとてもいい商品だと評価をしています。

 ただ「どこから借りるか」によって大きな差があるので、注意が必要!

最終更新時間 2007年05月31日 07:30

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