コストのかかる投資信託は本当に買わないほうがいいのか?
最近の書店では、やたらと「○○をしてはいけない」調の過激タイトル本が平積みになっているのを見受けます。タイトルで不安をあおっている割に、手にとって中身を斜めにざっと読んでみると、本文の調子は妙にあたりが柔らか・・・。著者の、実は穏やかで善良な性格を垣間見ることができたりするのです。
投資信託の指南本や、投信を特集している各種雑誌をみると、その多くが、「コストの高いものはとにかくやめたほうがいい」・・・。
なかには「コストがかかるから、投信なんてやめておけ」と声高に叫んでいるようなものもあります。
投信を選ぶ上で、ことさら「コスト」がフォーカスされる理由を考えてみると、意外に簡単。
たとえば「モノ」を買うとき。
私事で恐縮ですが、先日私はヨドバシカメラでポータブルMD再生機を購入しました。世の中の多くはiPodらしいのですが、MDデータをiPodデータに変換すると音質が悪くなるという若い店員の一言が決め手でした。家にはたくさんのMDがあるのです。
「ほとんどの人はMDに録音した曲はあきらめて、新しくiPodに録音しなおすのが普通ですよ」
かつて、持っているレコードすべてをあきらめたという経験などはゼッタイにないとひと目でわかる若い店員の口から出た言葉は、ストレートでこたえました。
話がだんだんと違う方面に向かいそうなので、あわてて元にもどすと、つまり「モノ」を買う場合、機能(パフォーマンス)を五感で感じることがでるので、あるいは店員の説明で理解することができるので、自分で機能とコストを天秤にかけることができるのでしょう。
「これだけの機能があるなら、これくらいのお金を払ってもいい」と思えるのです。
だからあまり「コスト」が問題にはならない。もちろん、同じ「モノ」がヨドバシカメラとビッグカメラのどちらが安いか?という問題はありますが、「コストがかかるからやめておけ」とはなりません。
投資信託を含め、リスクのある金融商品の多くは、パフォーマンス(儲け)をあらかじめ知ることはできません。たとえプロでもそれを具体的に説明することができません。
「儲け」がわからないなら、事前にはっきりとわかっている「コスト」を責めろ、となるのでしょう。
もちろん、まったく同じ投信なのに、販売会社によってコストが違うのなら、コストが低いほうに軍配があがります。同じ種類の投資信託(たとえば、日本株のインデックスファンドなど)の場合もそうでしょう。
しかし、そうでない場合、あまり「コスト、コスト」というのは建設的でないように思います(気にすることは大切ですよ)。
私たちの仕事の現場では、このようなことはしょっちゅうです。
発注した仕事を満足いく形で仕上げてくれるかどうかわからないのに、料金を支払わなければないこと。
それでも「料金が発生するもの、料金の高いものはダメ」とは考えません。
料金の高い業者の場合は、なぜ料金が高いのか、高いだけの仕事をしてくれるのか、過去の別の仕事のときは満足の行く成果だったのか、などを調べます。
投資信託も同じだと思います。
なぜコストが高いのか(運用方法、運用の仕組みはどうなっているのか?)
コストが高いだけの仕事(儲け)を過去に出してきたのか
コストに対して、リスクはどうなのか?(低いのか高いのか?)
要は「費用対効果、費用対リスク」だと思うのです。
じゃあそのような情報はどこにあるのか?ということになると思うのですが、投信評価サイトなどをみると、ある程度知ることができます。
「ある程度」で充分参考にすることが可能です。
最終更新時間 2007年04月13日 07:30
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