だから、年金加入記録を確認しなくちゃいけない!
今月から、某県下の各地の農協で開催される年金セミナー、資産運用セミナーの講師をします。お客さんの多くは年金受給予備軍の人たち。もうすぐ公的年金を受け取る人たちです。
「年金」セミナーで、くれぐれも申し上げたいのは、自分や配偶者のこれまでの年金加入記録を確認すること。
なぜならば、社会保険事務所が把握しているあなたの年金加入歴と、あなたが理解している自分の年金加入歴が一致していないケースが多々あるからです。
自分が理解している加入歴よりも社会保険事務所の把握が、長い方、多い方に一致していないのであれば、思った以上の年金がもらえることになるので、たいへんありがたいのですが、この世の中、そんな都合のいいことは滅多にありません。
昨今騒がれている民間の保険会社の問題も、「過払い問題」ではなく、「不払い問題」。問題はたいてい、私たちが損する方向に発生するのです。
さて、昨年夏から社会保険庁が始めた年金加入記録の照会件数は、ざっと180万件。そのうち、24万件で本人の申告と社会保険庁の記録とに不一致があったといいいますから、不一致割合は、13.3%。
実に10人に1人以上が、正確でないことになるのです。
なぜこんなに不一致割合が高いのでしょうか?
どうやら、一方的に社会保険庁のみを責めるわけにもいかないようです。
もちろん、社保庁の記録ミスもあるといいますが、ニッポンの年金制度は、まるで古い温泉旅館のごとく、これまでに建て増しを繰り返しており、結果として造りがかなり複雑。お風呂がどこにあるのかよくわかりません。
制度の理解がいっこうに進まず、加入者の手続き不備が相次いだことなども大きく影響しているようなのです。
転職した人、結婚して姓が変わった人、氏名の読み方が複数ある人、記録がバラバラに管理されている国民年金・厚生年金・共済年金の各年金を渡り歩いた人などが特に危ない。
「これじゃあいかん!」と年金加入記録を一元管理するために、国民個々に割り当てられた「基礎年金番号」の制度が導入されたのは、1997年。つい最近のことなのです。
それから10年、一元管理ができているかと言われると、実際には1,150万人は大丈夫のよう。
5,000万件は、うまく統合管理ができていないというから、あなたの加入記録もちゃんとした統合管理がされていないかもしれない。
だから、加入記録を確認することが大切なのです。本人が自分の過去の加入歴を確認し、社会保険庁と共有することが重要なのです。
年金加入記録の確認方法は、
・社会保険事務所、年金相談センターに出向く
・社会保険事務所のホームページからインターネット、電子申請にて
・社会保険事務所に電話で相談
上記3つは、本人が確認のために行動する形式。
社会保険庁が気を利かせて確認のキッカケを与えてくれる方法は、
・2008年4月~始まる「年金定期便」(過去の加入記録のお知らせ)
今年は35歳、45歳、55歳の人に年金加入状況を通知
・58歳の誕生月の2ヶ月後に加入記録と年金見込み額を通知
・受給年齢の誕生日の3ヶ月前に加入記録を示す「裁定請求書」を送付
とにかく、将来、自分が年金をもらう権利を守るためにも、ちゃんとした確認をしたほうがいいのですよ。
最終更新時間 2007年04月11日 07:30
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