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2007/03/22

首都圏の大学に通学させる地方の親は試練。

 かつて教育系の会社に勤務していたこともあり、大学入学志望者の志望動向がよく知ることができました。

 大学の学部別難易度(偏差値)は、株価の決まり方と似たような部分が多分にあり、要は「どの程度の頭の人が何人そこに入りたいかと思っているか?」によって決まるのです。

 まさに、需要と供給の関係です。

 大学受験用の模擬テストには、志望大学や学部を記入する欄があります。多くの受験者がそれを書けば、いわゆるより精度の高い「判定」(合格可能性判定)を出すことができるのです。

 簡単に誤解を恐れずにいうと、大学学部にはそれぞれ「定員」がありますから、対象となる大学学部に入りたいと書いた人を、テストの成績の順番に並べて、定員に到達する人までを、実際の本番受験でも合格する可能性が高いとするのです。

 ただ、実際には、テストから本番までに成績を伸ばす人や落とす人がいます。テストを受けなかった人たちも本番入試は受験するケースもありますから、模擬試験での「判定」は必ずしもバッチリとは言えないのです。

 ハンカチ王子や、昔は広末涼子が早稲田大学に入学すると聞くと、一気に人気が高まって難易度がアップするようなことがあるのですが、実は自分より「アホ」な志望者が何人増えようとも、影響はないのです。自分より賢い志望者が増える場合は、心してかからなければなりません。場合よっては、
無念ながら、自分の志望校を変更する必要にも迫られるのです。

 バブル時代は都会の大学人気が沸騰したものですが、90年代の後半からは風向きが変わり、地元志向が増えました。

 どの地域の受験生がどの地域の大学を志望する傾向にあるのかも、模擬試験時の志望校データを集約すれば、すぐに把握することができます。

 多くの田舎の受験生が都会の大学を志望すると「都会志向」ですが、地元の大学を志望する人が多ければ「地元志向」となるのです。

 この情報を県別にみると、一種の県民性を知ることもできるのです。

 たとえば、北海道の高校生は、景気不景気に関わらず地元で済まそうとするキライがあります。地元が好きなんだと思います。


 前置きが長くなってしまいました。

 先日の日経新聞に掲載された「東京地区私立大学職員組合連合」の調査結果をご紹介したかったのです。

 昨年の4月に首都圏の私立大学に入学した人の家計状況・・・・。

 入学費用の一部を借金で賄った世帯が全体の28%。

 平均的な借入金額は、174万円。

 受験料や授業料、1人暮らしのための準備費用を合わせた入学までにかかる費用は、自宅外通学の場合、平均215万円。

 自宅通学生でも平均150万円。

 実家からの仕送り額の平均は、99,200円。
 調査を始めた1986年以来、初めて10万円を割ったんだそうです。


 景気は多少よくなっても、地方は別。地元志向はまだまだ続くでしょうし、個人的には、今後また都会志向となるような日はもう来ないようにも思います。

 次には、地方から都会を経由せずに、中国志向や韓国志向が増えれば、人材の層が厚い、面白い国になると思うのですが・・・。

最終更新時間 2007年03月22日 07:30

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