証券会社が倒産したときに株や投資信託はどうなる?
金融商品は、ふつう手元に現物が届かないために、とかく、誤解を生じやすいのです。
液晶テレビやAVオーディオ、ゴルフクラブ、美顔機・洗顔機のように、自宅に置いて触ったり、使ったりすることができない分、実感に乏しく、それだけに、不測の事態が生じたときには、にわかに心が騒がしくなるのです。
つい先だって問題となった、不正会計、粉飾決算の日興コーディアル証券のときもそう。
不正をした罰として、株式市場での株の売買ができないようにするか、しないか、が論議されていましたが、これは、「つぶれるか、つぶれないか」よりも、相当前段階の話です。というか、まったく異なる話です。
「上場廃止」になって困るのは、日興コーディアル証券の株式を購入していた人たち。なぜなら、市場での売買が自由にできなくなるために、保有する株式を売却するには、欲しい人を見つけて来なければならないからです。市場に上場して自由に株式を売買できるときとくらべると、そうとう面倒。
しかし、日興以外の会社の株式や投資信託を持っている人に、面倒はありません。私たちにとって証券会社の役割は「流通」。ですから、保有している株式や投資信託を売買したければ、これまでのように、日興コーディアル証券に売買の注文をすればよいのです。
かりに上場廃止になっても、倒産したわけではありませんので、問題はないのです。
サントリーは上場していませんが、私たちは、アサヒやキリンとの大きな違いを感じることがあるでしょうか?
まあ、今回の日興の件は、結果的には、上場廃止にはならなくてすみましたから、そもそもの心配はいらなくなったのです。しかし、不正会計をした事実は残ります。上場企業として、また、証券会社として、二度と今回のようなことが起こらないようにしないといけません。
ところで、もし、証券会社が倒産した場合にはどうなるのでしょうか?
この場合も、投資家の財産は守られるのです。
株式や投資信託は購入した段階で投資家の持ち物です。証券会社の持ち物ではありません。
現物が手元に届かないので、自分が保有している実感がないのですが、ちゃんと管理されているのです。
「○○さんは△△会社の株式や××投資信託を、何株、何口保有している」
証券会社の財産とは別に、個人の財産は管理・保護されているのです。 (ただし、元本は保証されていませんよ。株価や投信基準価額は常に変動していますから・・・その代わり、保護額の上限もありません)
銀行預金は、私たちの預けたお金を使って、銀行が投資や融資をしていますから、完全には守られていません。銀行が投資や融資で大失敗をして破綻したような場合、元本1,000万円とその利息までは保護されますが、それを超える金額は保証されないことになっています。
最終更新時間 2007年03月20日 07:30
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