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2006/12/08

お金でお金を儲ける商売。

 お金でお金を儲ける商売は、俗に「金融業」といわれます。

 銀行、証券会社、保険会社、消費者金融業者の類は、ここに分類されるでしょう。

 太古の昔より、金融業、いはゆる「金貸し業」は差別されるといてもいいくらいの扱いを受けてきました。シェイクスピアの「ヴェニスの商人」に登場する金貸しユダヤ人シャイロックはまさにそう。物を作るでもない、かといって売るでもない金貸し業は「商人」にも分類されていなかったようです。

 ちなみに、「ヴェニスの商人」の商人は、金貸しシャイロックのことではなく、別の登場人物を指しているといいます。

 お金でお金を儲ける商売は、材料がいらない、したがって、加工する必要もない、在庫を抱えることもない、売れ残ることもない、今では「商品を運ぶ」必要もない。「契約」と「顧客管理」ができるだけの仕組みさえあればそれで結構である。

 もちろん、差別されるべき仕事だと言っているのではありません。お金は経済の血液。円滑に循環させないと経済活動ができなくなります。そのためには、仕組みも必要だし、携わる人の知識やノウハウも必要。「モノ」を扱わないだけに「アタマ」が必要になるでしょう。

 昨今話題になった消費者金融業者の問題は、金貸し業が、あまりにも高い金利率で個人に融資していた(法律上それが許容されていた)こと、しかも、借金をした人は、蟻地獄のように借金返済のための新しい借金を繰り返し、利息が雪だるま式に増える「多重債務者」になっていったこと、最後には自殺による生命保険金が借金の返済に充てられることもあった、そんな厳しい現実が表面化し「何とかしなければ・・・」という議論の中で、新しい法制度を・・・という動きになったものです。

 チワワなどを登場させて親しみを演出し、広告宣伝による融資利用の促進をはかる業者が悪いという論調、あるいは、顧客のニーズに従ってお客様が必要なサービスを提供しているだけ、サービスを選択するのは最終的にはお客様の自由な意思、お客様にも自己責任が必要だという論調、、、さまざまある。

 「必要悪」といわれる商売は世の中にあまたあり、これを除くとほとんどの商売はこの世から消えていってしまうだろうと思われますが、

 お客さんにほどほどに上手く利用される商品やサービスになるには、お客さんのほうに「本当の自由と自己責任」を理解できているという器が、まず必要なんだと思います。

 そうでなければ、商品やサービスを選んだ自分の責任をすっかり棚に上げて、人のせいにしたがる人ばかりになります。

 教育改革の真の目的は、ココにこそあるのでしょう。

 「自律して自立した自己を確立する」

最終更新時間 2006年12月08日 07:30

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