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2006/12/01

住宅ローンの金利は、申し込み時点の金利ではない!

 家の購入の相談に来られるお客様の最も大きな関心事は、もちろん、金利情勢です。

 「どうやら金利が上がりそうだと自分は思っているんだけど、その考えは正しいのだろうか?」という疑問を確かめに来られる。そして、昨今、雨後の筍のごとく宣伝、喧伝されている多様な住宅ローン商品の中から、いったい何を選んだらよいのか、選択基準を確かめに来られる、といったところか。

 さて、かつては、住宅をローンで買うといえば、決まって登場するのが住宅金融公庫という政府系金融機関。ここが家を買う個人に直接融資をしていたのです。猫も杓子も住宅金融公庫のローンでした。・・・実際には、まだ来年の3月までは行なっているのですが、実質的には、もう半ばやめているといっても大丈夫でしょう。

 「民間でできることは民間で・・・」という政府の方針の元、そうなったのです。

 公的ローンがこれでひとつ消えました。すでに「年金住宅融資」という公的ローンが消えていますので、残りは「財形住宅融資」だけです(今後も存続する予定です)。

 公的ローンの大きなメリットのひとつが、融資金利の確定日がローンの申し込み日の金利でした。

 もちろん、家の購入が具体化していない段階での申し込みはできません。申し込みにはそれなりの根拠を示す書面が必要です。

 しかし、申し込み日の金利が適用されることは、金利を確かめてから申し込みができる、つまり、適用金利を了解した上で納得、覚悟をしてから発進できたのです。

 現在の住宅ローンは、そのほとんど(財形住宅融資を除いて)が、金利確定が融資実行日です。融資実行日は物件の引渡し日です。申し込みの後、物件が引き渡されるまでの期間は「いったい金利は上がるのか?下がるのか?」でドキドキしなくちゃいけないのです。

 多くのローンは月単位で適用金利が変わります。ある種、賭けです。金利はマーケットの情勢が反映されて決まりますから、最後は、神頼み。

 新生銀行が、8月に、適用金利を申し込み日と契約日(融資実行日)で選択できるサービスを始めました。お客さんにしてみれば、低いほうを選択することができるのです。

 差別化戦術としては、面白い切り口だと思いました。

 そして、10月31日、新生銀行はこのサービスを終了しました。

 終了の理由は、「採算が悪化するから」との判断。

 「たった2ヶ月でやめるなよ!」という外からの意見はあるでしょうが、個人的には「とりあえずやってみて、失敗したらやめよう!」という姿勢を銀行という組織でやってしまうこことに好感が持てます。

 「他行がやるならやる。世論がうるさいからやる。いろいろ考えたけどやらない」姿勢が強い、その他大勢よりは個性があって面白いと思うんですけど・・・。

 そうは言っても、われわれ世論一般は、メーカーには個性を求めますが、金融機関には安心感のほうを優先しているようにも思えますね。 

最終更新時間 2006年12月01日 07:30

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