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2006/11/30

物価は上がっても年金は増えない?!

 そもそも「物価が上がったら年金は増えるものなの?」という疑問があるかもしれません。

 じゃあこんな質問。

 「物価が上昇しても、あなたの給料はこれまでのままでいいですか?」

 たとえば、現在の家賃が10万円だとしましょう。それが15万円になってもあなたの給料はいまのまま。最近は白菜やピーマンが獲れすぎで農家は価格の下落を抑えるためにやむなく市場に出さずに廃棄していると聞きますが、反対に、すべての野菜が30~50%近く値上がりをしたとしましょう。それでもあなたの給料は従来通り。

 ユニクロの下着や靴下が値上げし、「SHOP99」が「SHOP199」と店の名前を変えても、、、給料は変わらず。

 まったく、たまったものではありません。物価が上昇しても、それにつれて収入が変わらなければ、生活水準は低下していきます。

 現在の物価上昇はしれているので、生活の水準への影響をさほど感じませんが、そのうちにジワジワと効いてきます。

 物価が上昇すると、それにつれて給料も上昇しないと、やがて貧困層が増え、社会的な問題にもなりかねません。

 年金も給料と同じように、高齢者にとっては「収入」なのですから、物価が上昇すれば、それにつれて年金受給額も上がらないと困るのです。

 過去の年金は、物価や現役世代の賃金が上昇するとその分、年金額も上がりました。・・・・物価が1%上がれば年金額も1%上昇。
 だから、インフレになっても生活が守られていたんですね。
 高齢者層は、年金以外には収入がない人たちが多いですから、そうなってくれないと困るのです。

 逆に、物価が下がれば、年金額も下がるのは致し方なし。

 たとえば、昨年の物価は0.3%下落したので今年後の年金額(老齢基礎年金の満額)は2,400円(年額)下がっています。

 ところが、2004年の年金制度改正で、物価が上昇したときにはそれにちゃんと連動させて年金額は上げないが、物価が下落したときには正確に連動させて年金額を下げるという、「おいおい」と言いたくなる仕組みが導入され
ました。

 「マクロ経済スライド」という仕組みです。

 たとえば、物価が1%上がっても年金は0.1%しか増えない。これだと、毎年1%の物価上昇で10年で物価が10%程度上がっても、実際の年金額は1%しか増えないということになります。

 この制度だと、物価が下落したときには、キッチリ年金額も下がります。

 高齢社会に突入し、現役世代の人口が減り、財政的な問題から、このような、給付が増えないような仕組みが導入されているのです。


 物価が年率1%で上昇しているのに、給料は10年間でやっと1%の上昇しかしないことを想像してみてください。


 現役世代からの老後に向けた「備え」がますます必要になってくるのです。

最終更新時間 2006年11月30日 07:30

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