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2006/11/10

「いざなぎ」超え。

 イザナギノミコトは、妻のイザナミノミコトとともに日本の国土と35の神々を生んだ神様の名前。

 わが国の国造り神話にちなんだ「いざなぎ景気」は1965年~1970年の5年間、じつに57ヶ月のもおよぶ景気の回復・拡大期。

 一方、2002年2月からはじまったといわれる今回の景気回復・拡大は、先月で57ヶ月。今月「いざなぎ」を超えることは確実だといいます。

 ただ、私たちの実感は「ほんとうに今景気が拡大しているの?」。

 言われているほどには、生活の変化が目に見えて現れているとは思えない。

 かといって「いざなぎ」の頃には物心がついていなかったので肌感覚で比較することもできません。

 数値で比較してみると、わかるかもしれません。

 国の経済の実質成長率は?
  いざなぎ:年率11.5%  今回:年率2.4%

 給料の伸び率は?
  いざなぎ:114.8%   今回:▲1.6%

 消費者物価上昇率は?
  いざなぎ:27.4%    今回:0.7%

 労働人口の増減は?
  いざなぎ:351万人   今回:▲65万人

 理由が分かってきましたねぇ~。

 そう、かつての日本の経済は、今の中国やインドのような、思春期の子供の身長のような目をみはるほどの伸びがあったのです。

 1年で1割以上の成長というと、1年で10センチ身長が伸びるようなもの。
 ところが、今回の成長は、ほんのちょっとずつです。オトナになると、なかなか背は伸びないのです。

 私たちは、急激な変化には敏感に反応しますが、緩慢な変化には気がつかないことが多いのです。

 さらに、今回の景気回復期に、働いている人の給料は減っているんですね。また、働く人の数も減っています。

 これでは実感がないのも当たり前です。

 私たちがいちばん興味を持っているのは何よりも「自分自身」。

 周囲がいかに変化しても、自分を取り巻くものが、自分に影響を与えるものが変わらない限り、実感を抱くことはできないのです。

 1989年、ベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が終結しました。政治経済体制のイデオロギー対立は姿を消しました。

 これを大きなきっかけとして、かつて壁の向こう側にいた東側陣営の格安な働き手が、どっとこちら側の労働者になったのです。

 同時に商品やサービスが流通する地域も、ドンっと広がりました。

 企業はかつての西・東の区別なく、世界を土俵にして競争をしなければいけません。

 勤労者も、世界の労働者と競争しなければならないのです。同じ商品を作るんだったら、日本人を使って作るよりも、格安な人件費で済む国の労働者を使ったほうが、効率的な場合が多くあるのです。

 私たちの将来に向けた生活防衛策は2つ。

 ひとつは、外国の人にはできない特別で価値の高い商品・サービスを生み出す技術やスキル、ノウハウを身につけること。あるいは、それができる会社を選ぶこと。収入の確保と拡大に向けた対策です。

 「今の会社じゃそれは不可能だ。業界も古いし、商売の仕方も旧態依然としているし・・・・」

 そんなことはないでしょう。昔ながらでもうだめかといわれていた企業の昨今の復活劇は目をみはるもの。自分を客観視することは難しい。おぞらく会社やあなたが気づいていない「強み」は、業界の外や会社の外、あなたの外にあるのではなく「内」にあるのです。大切なのは、磨くこと。

 そして、もうひとつは、財産を増やすためにアクションを起こすこと。具体的に言うと、景気拡大の恩恵をもっとも受けている国の経済成長や企業の収益の一部を、自分の収益に還元させることです。・・・資産運用・・・。収入の入り口を複数にする方策です。

最終更新時間 2006年11月10日 07:30

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