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2006/10/20

資産運用は、実証されていることを愚直にやればOK。

 「人は経験することでしか学べない」

 資産運用の世界では、中途半端に欲のある人はなかなかいい運用成果を残せない傾向が見てとれます。

 巷にあふれる「初めてでも簡単にできる投資入門」「1年で元本を倍にする信用取引のノウハウ」「私はこうして投資で3,000万円を稼いだ」など、過激で極論ばかりを寄せ集めた書籍を購入、自分なりに勉強した気になっていざ出陣。結果、玉砕するハメに陥るのです。

 精神的、経済的な痛手を被って「私には投資は向いていない」と足を洗ってまた元の安全運転、元本保証の預貯金に励むようです。

 「向いていない」という前に、どれだけ真剣に取り組み、ああでもないこうでもないと試行錯誤し、トライしたのか?

 悩ましいのは、ギャンブルにつきものの「ビギナーズラック」があること。何も知らなくても、たまたま上昇相場の時には、いいパフォーマンスを残せるもの。それがあたかも実力で勝ち取ったもののように感じ、気分はすっかりプロの相場師。2回目以降は初回以上のお金をつぎ込んで、緊張感あふれる相場の波にうまく乗ろうとするのです。「俺には神がついている!」

 そして、いずれ玉砕。


 今のお仕事で、他人よりもうまくやれていることがあるとしたらそれはなぜでしょうか?趣味や特技のスポーツで、ゲームになったら人に勝てるのはなぜでしょうか?得意のピアノやギターがミスもせずに弾けるのはどうして?自転車にスイスイ乗れるようになるまでに何をした?

 長い時間をかけて、挑戦し、失敗し、悩み、実験し、反省し、人の意見を聞いてみて、地味な練習をし、、、、、その結果であることは、あなたがいちばん知っていること。

 ところが、資産運用には、それを忘れさせる何かがあるようなのです。


 資産運用の世界で実証されていることは、株式や債券などの金融商品は、長期的にみると資産が増える可能性が極めて高いこと。

 債券よりも株式のほうが利回りが高い傾向にあること。債券と株式は、比較的相関が低いこと(違った値動きをすること)。

 債券よりも株式のほうがリスクは高いが、その分高いリターンを期待できること。

 同じ利益を出すにも、いろいろな資産に分散して投資したほうが、リスクは小さいこと。

 これらを抱き合わせて考えると、売買のタイミングが収益に及ぼす影響が小さくなること。「買い時」「売り時」であれこれ頭を悩ます必要がなくなるのです。

 短期間の高いリターンを望まないならば、そうとう高い確率で安定的に着実なリターンを確保することができるのです。

 ただ、ハラハラドキドキがないので、巷で言われる「投資をしている」とは、やや感覚が異なるかもしれません。

 資産運用の目的は「資産を増やすこと」。ハラハラドキドキではありません。

 考慮すべきは、どれだけの期間据え置くことができるかと、一時的な含み損にどれだけ耐えられるか。そして、将来の支出計画に配慮していくらの金額を投資に振り向けられることができるか。

最終更新時間 2006年10月20日 07:30

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