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2006/10/06

自分の年金を確認してみる。

 つい先日、ご相談を受けた20歳代の夫婦のお話(個人情報であるため、話は抽象的にしています)。

 ご主人は現在、比較的新しい企業に働いており、奥様は一時的に無職。現在は職探し中。

 まだ、20歳代、夢は大きく、近々にも退職して仲間と一緒に起業する予定。当面は売上・利益を期待できないため、奥さんは働いて生活費分をカバー。

 彼らの心配は、自分たちのことではなく親のこと。

 ともに、長男、長女。「親には苦労をかけた」との思い。

 自分たちも奨学金など自力で大学に通って苦労をしているのだが、自営業であったり、仕事を転々としていた親はどうやら年金への加入もあまりしていないみたい。

 これまでの親の苦労を見ているだけに、老後は安心して暮らせるように、子供として、できるだけのことをしてあげたいとのこと。

 美談。

 「住宅を取得するのに自己資金がない。いま、親からの支援を仰ぐべく奮闘中」という話を日常的に聞いたり、あるいは、みずから「親からもらっちゃいなさい。どうせどっちみち相続するんだから。時間の問題だけ」と進言している者としては、ほんとうに、耳が痛い。

 しかし、この夫婦。自分たちの人生にすすんで新たな波風を巻き起こそうとしている矢先、しかもその新チャレンジを親も応援してくれている。

 であれば当面集中すべきは、自分たちのこと。心配されたら逆に親が迷惑というもの。

 大切な試験を直前に控えて、ぜんぜん別のことをしている時間はないのです。突然部屋のあと片付けをしたくなってみたり、以前から気になっていた小説を読みたくなったり・・・いま、やるべきことは、試験勉強なのです。

 親は当然、本人が満足いく試験結果を求めているはず。

「あなたたちが、起業に取り組んでいる間は、ご両親には、がんばってもらいましょう。幸いまだ、還暦を前にした元気なご両親たち。新事業が成功したらこれまでの分をまとめて恩返すればよし。万が一、うまくいかなくても、まだまだ取り返しのきく年齢。それからでも遅くはない」

「ご両親の老後が心配ならば、とりあえず、ご両親は今後、何歳からいくらの公的年金がもらえるのかを把握しておいてはいかが。ご両親自身にも知ってもらうことで、将来に向けた設計が今から具体化するはず。子供が知ることで、親の老後のために、子供としてどれだけ収入を得たほうがいいかの目安をみつけることができます」

 昨今あまりいい噂を聞かない社会保険庁ですが、50歳以上の人に対して、年金見込額試算およびその計算の基礎となった年金加入記録を回答してくれます。また、50歳未満の人にも、年金加入記録のみですが教えてくれます(年金見込額の試算はなし)。

 また、社会保険庁のホームページでは将来の年金受給額を簡易にシミュレーションすることもできます。

 親にしても、自分たちにしても、現在の制度でどれくらいの年金がもらえそうなのか、それを知ることは、将来を現実的に、具体的に考えてみるキッカケになります。

 安部政権に期待することは「年金制度、社会保障制度」がトップのようです。「将来が安心できる社会の姿を見せてほしい」とのことですが、実際には漠然と自分の「安心」を人に求めるより、現在の自分の「不安」を具体化してみるほうが、問題解決のためのみずからの行動に直結するはず。

最終更新時間 2006年10月06日 07:30

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