年をとったら、マイホームを担保にお金を借りる。
「リバースモーゲージ」。
自分の家に住みながら、現金を手にする方法です。老後の生活資金に不安があるのなら、そんな選択があることを知っておいてもいいかもしれません。
不動産を担保にしてお金を借りて、死亡したときに、元本と利息をまとめて返す仕組みです。
住宅ローンは、家を買うためにまとまったお金を借りて、少しずつ返済しますが、リバースモーゲージは、少しずつお金を借りて最後に一括返済をすることになります。「最後」というのは「最期」のこと。死亡時に不動産を売却して返済をするのです。
この仕組み、実は、東京は武蔵野市が1981年に初めて導入し、その後も自治体や民間の金融機関が取り扱いをしていますが、なかなか普及しせんでした。
そのわけは単純。ずーっと土地の値段が下がっていたからです。担保不動産の価値が下落すると、借りることができる金額が途中で減ってしまいます。これではお金を借りる人もやってられません。人生設計が台無しになってしまいます。不安が募って手を出しにくかったのです。
ところが、地域のバラツキはあっても、そろそろ不動産価格の下落傾向に歯止めがかかりつつあると言われています。価格が上昇に転じれば、この仕組み、一気に普及することも考えられます。
さて、では、借りられる不動産とはどんなものか?
なんでもOKというわけではないのです。
まず、マンションは不可。どんなに高価なマンションでも×です。
基本は一戸建て。それも、土地部分のみ。建物の価値は年数がたつとだんだん減ってきます。死亡したときの売却時にはほとんど価値がなくなっていると考えてもいいでしょう。だから建物も×。
土地は、数十年経っても価値がなくなるとは考えにくい。だから土地の評価額の範囲内で融資を受けることができるのです。
たとえば、土地の評価額が5,000万円、そのうちの70%が限度額(行政や金融機関によって異なる)だったとすると、利息を含めて3,500万円まで借りることができます。
これを年金方式でもらうか、一括でもらうか、選択することができるのです。
年金方式で借りる場合は、融資期間を決める必要があります。通常、借入時の平均余命が目安になるようです。
利息を含めた限度額が決まるので、金利が高ければ、資金として支払われる金額が少なくなりますね。融資期間が長い場合も、金額は少なくなります。
今後、じわじわと土地の価格が上がることが見込まれる方、子供に財産を、特に不動産を残す必要はないと思う場合は、リバースモーゲージ。死んだとき、きれいさっぱり不動産を処分する、こんな方法もあるのです。
不動産は子供に相続しても、うまく分けられるものではありません。結局は売却して現金化され兄弟同士で遺産分割という方法がとられたり。
金融資産は子供に相続させても、不動産は自分たちで使い切る、そんな選択があっていいとも思います。
最終更新時間 2006年08月22日 07:30
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