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2006/05/23

投資信託の収益分配金とは?

 「グローバル・ソブリン」という投資信託の名前を耳にしたことはあるでしょうか?

 ある程度お年を召した方なら、お付き合いのある銀行の人から聞いたことがあるかもしれません。

 日本国内で販売されている株式投資信託の資産残高は合計して約45兆円といわれていますが、そのうちの9分の1もの額、約5兆円を、たった1本の投資信託が占めています。

 それが「グローバル・ソブリン」。国際投信という運用会社の投資信託です。おもな投資先は、先進国の格付の高い国債や社債。

 もともと、日本の低金利。どんなにしたってお金が増えないことに嫌気が差した方々が、金利の高い外国債券の投資信託にコワゴワ手を出したのがキッカケ。

 ここ数年この投資信託が一世を風靡したのは、それに加えて収益分配金を毎月出すという、これまでにない特色を持った投資信託だったからです。

 できたばかりの投資信託の基準価額はすべて10,000円。ここからスタートします。その後、運用成果があがれば、値上がりした部分、つまり利益の一部を投資家に収益分配金として還元する。それが、これまでの投信のセオリーでした。

 運用成果が上がらずに、最初の基準価額10,000円を下回った場合には、収益分配金は出さないのです。

 その点、グローバル・ソブリンは、掟破りの投信です。

 運用成果がどうであれ、一定の収益分配金を毎月支払う、としたのです。

 運用がうまくいかなくても分配金を支払うことは、利益からではなく、元本から支払うということです。預貯金を食いつぶすのと同じことです。しかし、違うのは、自分からすすんで元本を取り崩すのではなく、他人がそれをしてくれるということです。

 これが大いに受けたんですね。特に高齢者に・・・。

 自分から解約して必要なお金を換金するのではなく、そのやりにくいことを他人がやってくれる。しかも、毎月、お小遣いのように一定額の現金がもらえる(本当のところはもらえるのではなく、もともと自分お金なんですが)。

 経済合理性を優先するのではなく、人の気持ちを優先した仕組みを投信に盛り込んだのが、成功の秘訣でしょう。

 収益分配金が支払われると、その分、基準価額は下がります。株の配当金と同じ理屈です。

 基準価額が11,000円のときに分配金が1,000円支払われると、直後の基準価額は10,000円になります。
 投資家にとっては、直前と直後の資産の合計額に変化は起こりません。

 もし、1,000円の分配金が支払われた直後に基準価額が11,000円のままだと、合計が12,000円になり、分配金が支払われた直後に誰かが好意から1,000円くれたことになります。・・・そんなことは、普通ありえません。

 グローバル・ソブリンのヒットからというもの、猫も杓子も「毎月分配」、雨後のたけのこ状態です。

 収益分配金には、10%の税金がかかります。株の配当と同じで、もらう段階ですでに源泉徴収されています。


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最終更新時間 2006年05月23日 07:30

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